ギプス固定における看護ルーの看護ケア
ギプス固定における看護ルーの看護ケア

ギプス固定における看護ルーの看護ケア

ギプス固定を受ける患者への看護師の役割や観察ポイント、合併症予防を中心とした看護ケアについて、循環障害や神経麻痺などの見極め方法を含めて詳しく解説しています。安全な固定期間を過ごすための看護のコツとは何でしょうか?

ギプス固定による神経麻痺は、橈骨神経、正中神経、尺骨神経、腓骨神経、脛骨神経に特に発生しやすい合併症です 。看護師は疼痛、しびれ、知覚鈍麻、ギプス装着部位より末梢の運動障害の有無を継続的に観察する必要があります。上肢のギプス固定後の神経障害の見極めとして、手指の運動が弱く知覚鈍麻がある場合の部位別評価が重要です。母指側の症状は橈骨神経麻痺、小指側は尺骨神経麻痺、中指付近は正中神経麻痺を示唆します 。下肢では第1趾の運動が弱く足背の知覚鈍麻があれば腓骨神経麻痺が疑われます。神経麻痺の症状が観察された場合、ただちに圧迫を除去する必要があります 。放散痛やしびれ、知覚障害、手指・足趾の運動障害といった初期症状を見逃さないよう、定期的かつ系統的な観察を行うことが看護師の重要な役割となります 。参考)https://gakken-mesh.jp/files/contents/1113.pdf

ギプス固定における皮膚障害と圧迫創の看護

ギプス固定による皮膚障害は、踵骨部、腓骨小頭、仙骨部、内踵部、外踵部、大転子部などの骨突出部位に好発します 。看護師は疼痛、掻痒感、発熱、白血球数の増加の有無を観察し、水疱や壊死の発生を早期に発見する必要があります。圧迫による褥瘡や水疱、ギプス内の創傷が疑われる場合には、開窓(局所の観察や処置を目的としたギプスの一部除去)が検討されます 。ギプスの縁で皮膚がこすれて赤くなり痛む場合や、中でギプスが当たる場合には、低刺激のローションやクリームで改善することもあります 。参考)ギプス固定中の過ごし方 -骨折ネット-

ギプス固定の種類と看護師の理解

ギプス固定には様々な種類があり、看護師は各固定法の特徴を理解して適切なケアを提供する必要があります。長上肢ギプスは上腕部から手部まで、短上肢ギプスは前腕部から手部までの固定に使用され 、長下肢ギプスは大腿部から足部まで、短下肢ギプスは膝下から足部までの固定に用いられます 。参考)https://www.taharaseikei-ube.com/600.html

ギプスシーネは患部の半分程度しか固定されないため通気性に優れ、着脱が可能という特徴があります 。比較的短期間の固定や腫れがひどい骨折の初期治療、手先や足先などの単純な骨折、捻挫などの靱帯損傷に使用されます 。プラスチックやグラスファイバーなどの素材で作られた副子を患部に当て、包帯やバンドで固定する方法です 。参考)ギプスシーネ

ギプス固定患者の生活指導と看護師の役割

外来におけるギプス固定患者への看護支援では、初回固定患者に対する合併症予防教育が重要な位置を占めています 。看護師は10分程度の短時間で実施することが多いですが、初めてギプス固定を受ける患者には年齢や意思決定力、同伴者の有無などを考慮した個別性のある指導が必要です 。参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmn/13/0/13_61/_pdf/-char/ja

ギプス固定中の日常生活での注意点として、痛みがだんだん強くなる場合、腫れなどのためにギプスがきつい場合、ギプスが当たる場所があり辛い場合、手足の末梢が冷たくなったり紫色になったり感覚が鈍くなった場合、指などが動かせなくなった場合には、診療所・病院に連絡するよう指導します 。看護師は患者の安全な在宅生活を支援するため、活動制限に応じた生活指導も不可欠です 。入浴や洗髪の援助方法、ギプス固定部位を濡らさない工夫、患肢の挙上方法、日常生活動作の代替手段について具体的に指導することで、患者の自立した生活を支援する役割を担っています。筋萎縮や関節拘縮の予防のため、患側・健側ともに関節可動域の維持や筋力低下の予防についても指導が重要です 。