博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY
博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY 山笠に限らず博多では祝いめでたは様々なシーンで謡われる。 博多祗園山笠では主に1番が歌われるシーンが多いが、追善山笠では他の番も歌われる事もある。

山笠に限らず博多では祝いめでたは様々なシーンで謡われる。 博多祗園山笠では主に1番が歌われるシーンが多いが、追善山笠では他の番も歌われる事もある。 また、博多の酒宴やめでたい席などでは歌われる頻度が高い。歌う人が3人並び、順番に1番から3番まで歌う事が多く、歌詞を覚えているか、うまくつながるかなどで、歌う人の”手腕”が問われる。 祝いめでたを歌った後に、博多手一本が入れられて、その場が締められるというのがセットとなっている。

一、 祝い目出度の若松様よ 若松様よ 枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

二、 こちの座敷は祝いの座敷 祝いの座敷 鶴と亀とが舞い遊ぶ エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

三、 さても見事な櫛田の銀杏(ぎなん) 櫛田の銀杏(ぎなん) 枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

四、 こちのお庭に 御井戸を掘れば 御井戸を掘れば 水は若水 黄金(かね)が湧く エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

五、 旦那大黒 御寮(ごりょん)さんな恵比須(えべす) 御寮さんな恵比須 出来たその子は 福の神 エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

六、 舟は大黒船 船頭さんな恵比須 船頭さんな恵比須 乗せたお客は 福の神 エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

七、 あんた(ああた)百まで わしゃ九十九まで わしゃ九十九まで ともに白髪の 生ゆるまで エーイーショウエ エーイショウエー ショウエイ ショウエイ ションガネ アレワイサソ エサソエー ショーンガネー

祝いめでたの歌い方

祝いめでたは、最初は一人で歌い、途中から参加者全員で歌う。 歌詞で言うと「♪祝い目出度の若松様よ 若松様よ」がソロパートで、そこから参加者全員でのユニゾンとなる。

また2番、3番と続く際、最後の「♪エサソエー ショーンガネー」から次のスタート「♪こちの座敷は祝いの座敷」のつなぎが結構難しい。特に大きな場であるとマイクが立てられ、歌う人はマイクの前で入れ替わりながら歌うため、入れ替わりの時間が発生してしまう。 間が空いてしまうと手を打つ音だけが続いて少々淋しい間が出来てしまうので、1番を歌った人は素早く次の人に繋ぎ、2番を歌う人は素早く入って手を入れるリズムに乗って歌い始める・・・という歌う人たちの技術と連携力が問われる。

起源は『伊勢音頭』

祝いめでたの起源は、伊勢音頭にあると言われている。 江戸時代、一般人は住んでいる地域から自由に外にでることが許されなかったが、唯一外に出ることが許されていたのが伊勢の国(現・三重県)にある伊勢神宮に参拝する「お伊勢参り」だった。 伊勢の地でよく謡われていた伊勢音頭は、享保年間(1716年〜1736年)に奥山桃雲によって作られた伊勢河崎音頭が源流と考えられている(※伊勢木遣り唄と伊勢地域の盆踊りから伊勢河崎音頭が成ったとも考えられている)。伊勢の土地と伊勢の神々を讃える歌詞が謡いあげられる祝い唄で、合いの手が入れられながら歌われる。この歌を「荷物にならない土産」として、長い旅を経て伊勢までやってき旅人が故郷へ持ち帰り、日本全国に広まったとされており、持ち帰られた唄は、その土地土地の文化と入り混じって地域での最適化(ローカライズ)がされていったと推測される。

ああよーいさ めでためでたの ヨイヨイ わかァまーつさまよ アーヨーイセー ソーラセイ それ枝もなあ栄えて そうれさ葉も茂る ソラヤートコセーヨーイヤナー ソレワイナーコレハイナー ソラヨーイトセ

此処の座敷は目出度い座敷 床なる松を眺むれば 一なる枝には一分金 二なる枝には二朱銀 三なる枝には裏に波打つ四文銭 末は銅銭が鈴こなり

此処の座敷は目出度い座敷 床なる掛図を眺むれば 戎子さんと大黒さんと相撲とる 大黒さんが負けたら槌渡そう 戎子さんが負けたら鯛渡そう 福は此方へ皆渡そう

此処の座敷は目出度い座敷 上から吊るが舞い下る 下から亀が舞い上る 鶴と亀とが舞を舞う

歌詞の意味

ちなみに、伊勢音頭の合いの手の部分は、 ・ヤートコーセノ = 弥長久(イヤトコシエ):伊勢の神鎮座がこの地に定まり長久に喜びが伝わる ・ヨーイヤナー = 世恰弥也(ヨイヤナア):世の恰(よろこび)も弥々大成した ・アララー = 安楽楽(アララ):これで世は安心だ、楽になった ・コレハイセー = 是者伊勢(コレワイセ):ここは神が鎮座する伊勢の国 ・コノヨイトコセー = 善所伊勢(ヨイトコイセ):伊勢は善い所だ という解釈もある。

エイ=「えい!」「さあ!」(掛け声) ショウエイ=「歌いましょう」 アレワイサソ=「私も誘いましょう」 エサソエー=「ええ、誘いましょう」 ショーンガネー=「しょうがない」