【木造建築】壁の構造を知ろう!
【木造建築】壁の構造を知ろう!

【木造建築】壁の構造を知ろう!

さあ、ついに【木造建築を知ろう!】シリーズも第三弾。今回は「壁」です。

中が土壁のタイプ。今回の3タイプ中、一番年代的に古い方法です。 「貫」 という横板が柱を貫通して通っているところが最大の特徴です。さらに 「竹小舞」 という、竹で編んだ網の様なものを、藁と土を混ぜた 「粗壁」 の中にはり巡らしてあったりと、古民家っぽさが残るつくりになっています。これによって、土が崩れてくるのを防いでいます。イラストでは 横胴縁 という細い横板を渡してから杉板を張り、上から押縁という、これまた細い板で押さえてありますが、胴縁+杉板のかわりに、

・「中塗り」「外塗り」「仕上げ」と塗り重ねる(塗壁)・トタンやサイディングを張る

尚、このタイプの壁は、室内側に柱がコンニチワしちゃってます。これを「真壁」といいます。外側の、柱が見えなくなっているが「大壁」です。

次が、柱の間にスペースがあるタイプ。柱と柱の間に 木摺板 を渡し、その上に、防水のため コンクリート紙 、あるいは 合成樹脂フィルム を張り、 ラス を張って、最後に モルタル を塗ります。ラスとは、金属や樹脂製の網のような板材で、モルタルの乗りを良くするものです。イラストでは斜めに張って壁に強度を持たせていますが、木摺板が横に張られている場合もあります(そっちの方が多いかも)。いわゆる「塗壁」です。

・モルタルの上にリシン等の塗料を塗る・モルタルの上からタイルを貼る・断熱材が入っている

といった場合もあります。リシンというのは アクリル樹脂塗料に砂や石を混ぜたもの で、手触りがザラッとした表面のアレです。

こちらは一番近代的(といっても昭和中期?)なタイプ。 構造用合板 (耐力が高い)の上に 防水シート を張り、最後に外壁材というのが基本構成。防水シートにはアスファルトフェルトと呼ばれる下張り材を使うことが多いようです。屋根の下地にも使いますね。板張りの壁の場合、胴縁という木材を介して板設置するのが一般的ですが、直接柱に打ち付けている場合もあります。

最後に壁体内通気層タイプ。比較的新しい建物の中には、外壁材の内側に20mmに満たない隙間を設けて、外からの熱や雨漏りの侵入防止するとともに、家の湿気を逃がしやすくしてある場合があります。これを「壁体内通気層」といいます。具体的には、縦胴縁を使って隙間をつくります。そして、防水シートも透湿性のものを使い、室内側にも防湿シートをはります。これで断熱材を挟む構造になっています。室内側の壁も透湿性の良い壁材を使うことで、機密性はを高くしつつ結露やカビの発生を防げるというメリットがあります。

内壁は石膏ボード+α

室内側の壁は多くの場合、洋室=大壁和室=真壁です。真壁は砂壁や漆喰など、塗り壁で仕上げるのが一般的。大壁の場合は、石膏ボードの上に接着剤で壁紙クロスが張られていることが多いです。