『オルフェオ』あらすじと解説(モンテヴェルディ)
『オルフェオ』あらすじと解説(モンテヴェルディ)

『オルフェオ』あらすじと解説(モンテヴェルディ)

『オルフェオ』のあらすじと解説を簡単に紹介します。 モンテヴェルディは、1590年から1612年まで、マントヴァの宮廷に仕えました。 『オルフェオ』は、そのマントヴァ時代に作曲された作品です。 この時

時間のない方のための簡単な「30秒あらすじ」 【1幕-2幕】 エウリディーチェは結婚式の直後に毒蛇に噛まれて死んでしまいます。 夫のオルフェオはエウリディーチェを返してもらうために、黄泉の国へ行きます。 【3幕-4幕】 オルフェオはエウリディーチェを返してもらいますが、「現世に着くまで妻を振り返ってはいけない。」という条件が付けられます。 オルフェオはその条件を破り、エウリディーチェは再び黄泉の国へ帰っていきます。 【5幕】 嘆き悲しむオルフェオのもとに、オルフェオの父・太陽神アポロが現れます。 そして二人が天に昇っていくところでオペラが終わります。

プロローグ:『オルフェオ』のあらすじ

主な登場人物

・オルフェオ(バリトン) ・エウリディーチェ(ソプラノ) ・プルトーネ(バス)・・・黄泉の国の王 ・プロセルピナ(ソプラノ)・・・プルトーネの妻、王妃 など

第1幕:『オルフェオ』のあらすじ

オルフェオとエウリディーチェが結婚する

羊飼いやニンフたちが野原(トラキアの野)に集まり、オルフェオとエウリディーチェの婚礼を祝って歌や踊りを繰り広げています。 オルフェオはこの喜びを歌にします。(Rosa del ciel) オルフェオの歌にエウリディーチェも歌で答えます。(Io non dirò qual sia) 二人は愛を語り合い、羊飼いやニンフたちもそれに続きます。

「Rosa del ciel」/「Io non dirò qual sia」

第2幕:『オルフェオ』のあらすじ

妻エウリディーチェが毒蛇にかまれて死ぬ オルフェオが妻を返してもらうために、黄泉の国へ旅立つ

オルフェオはエウリディーチェの死を嘆き悲しみます。(Tu se'morta) オルフェオは黄泉の国に行き、妻を返してもらうよう頼もうと決意します。

第3幕:『オルフェオ』のあらすじ

オルフェオが三途の川の番人を"美しい歌"で眠りにつかせる

オルフェオは黄泉の国の三途の川に辿り着きますが、川の渡し守・カロンテが「生きているものは通せない」と言います。 オルフェオが嘆願しますが、カロンテの心は変わりません。(Possente spirito)

第4幕:『オルフェオ』のあらすじ

オルフェオが妻を返してもらう。ただし、現世に着くまで妻を振り返ってはいけない。

舞台は黄泉の国。 黄泉の国の王妃プロセルピナはオルフェオの歌に感動し、王プルトーネにオルフェオの願いを叶えてあげるよう頼みます。 王プルトーネは願いを受け入れますが、「現世に帰るまでエウリディーチェを決して振り返ってはいけない」と言います。

オルフェオが約束を破り、妻は黄泉の国へ戻される

しかし、現世への途中で、オルフェオはエウリディーチェがいるか確認するために振り返ってしまいます。 するとエウリディーチェは嘆き(Ahi, vista troppo dolce e troppo amara)黄泉の国へ戻され、オルフェオは地上へと返されます。

「Ahi, vista troppo dolce e troppo amara」

第5幕:『オルフェオ』のあらすじ

オルフェオが父アポロ(太陽神)と天に昇る

オルフェオはエウリディーチェを再び失ったことを嘆き悲しんでいます。(Questi i campi di Tracia) エコー(こだま)の精がそれに答えます。

「Questi i campi di Tracia」

そこにオルフェオの父、太陽神アポロが天から降りてきます。 アポロはオルフェオを励まし、不滅の生命を与えると言います。 二人は天に昇り、羊飼いたちがそれを見送ります。

モンテヴェルディ『オルフェオ』の映像

アレッサンドリーニ&スカラ座 ※日本語字幕ナシ 2009年、スカラ座(ミラノ)でのライブ録音です。 演出家のロバート・ウィルソンは盛期ルネサンスのイタリア人画家ティツィアーノ(1490年頃-1576年)の油絵から舞台のインスピレーションを得たそうです。

キャスト等 オルフェオ:ゲオルク・ニグル エウリディーチェ:ロベルタ・インヴェルニッツィ 使者&希望:サラ・ミンガルド カロンテ:ルイージ・デ・ドナート プロセルピナ:ラファエッラ・ミラネージ プルトーネ:ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ エコー:ロベルタ・インヴェルニッツィ アポロ:フリオ・ザナージ ミラノ・スカラ座管弦楽団 通奏低音:コンチェルト・イタリアーノ

コンチェルト・イタリアーノ 1984年にリナルド・アレッサンドリーニによって設立された。 モンテヴェルディやヴィヴァルディに代表されるイタリアバロック音楽演奏で世界的な評価を獲得しているイタリアの古楽合奏団。

ゲオルグ・ニグル(Georg Nigl) オーストリアのウィーン生まれで、幼少期はウィーン少年合唱団屈指のボーイソプラノ・ソリストとして活躍した。 その後はミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ザルツブルク音楽祭など世界の歌劇場でバリトン歌手として歌っている。 『ヴォツェック』のタイトルロール(新国立劇場)で来日し日本のファンも魅了した。

ロベルタ・インヴェルニッツィ(Roberta Invernizzi) ミラノ生まれのソプラノでバロックや古典派のスペシャリストとして活躍している。 ミラノ・スカラ座、ザルツブルク音楽祭、ナポリ・サン・カルロ劇場、ロンドン・ルフトハンザ音楽祭、ボルドー国立歌劇場などに出演。 これまでに60枚以上のCDの録音に参加している。

その他の曲目一覧(目次)

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