始祖鳥記(小学館文庫)
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始祖鳥記(小学館文庫) | 飯嶋和一のあらすじ紹介と本好きな方々による感想・レビューです(本棚登録数: 829/レビュー数: 99)。全日本人必読!数多の書評家が唸った稀代の歴史巨編 空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、…

空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった――。 構想十三年、執筆二年。伝説の著者が心血を注いで書き上げ、発表当時には、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春ほか、40にも上る媒体で大絶賛された傑作中の傑作が、遂に文庫版で登場します。乞うご期待です! 「本書の素晴らしさには感服しました。 このような本に出会えて幸せです。」 直木賞作家・山本一力

みんなの感想まとめ

歴史小説 空飛ぶ夢 江戸時代 . 他7件 ブクログプレミアムのご紹介 ブクログをはじめよう!

感想・レビュー・書評

江戸時代、岡山の町では夜な夜な藩の失政を嘲笑う鵺が飛ぶという。 民衆たちは藩を非難する怪鳥に喝采を送り、役人たちは捕縛に躍起になった。 町を騒がす怪鳥の正体は、1人の空を飛ぶことに魅せられた男でした。

主人公・幸吉を突き動かすのは「空を飛びたい」という一念のみ。 世間から、悪政に反発するため空を飛んだ男、と見られていることに、幸吉自身は戸惑いを感じています。 しかし、当の本人を置いてきぼりにして、幸吉が空を飛んだ話は日本中に広まり、人々を奮い立たせ、大きな動きを生み出す源になっていきます。 たった1人の志を貫く姿が、多くの人々に伝播していく様に胸が熱くなりました。

シマクマ君さん、こんにちは! コメントありがとうございます。『始祖鳥記』、読んだのは数年前ですが、とても面白くて胸が熱くなったことを覚えて. 続きをみる 『神無き月十番目の夜』がとても印象深い作品でした。具体的には忘れてしまいましたが。(笑) 『神無き月十番目の夜』がとても印象深い作品でした。具体的には忘れてしまいましたが。(笑) シマクマ君さん、おすすめ作品を教えていただき、ありがとうございます! しばらく史実をもとにした小説に触れていなかったので、今度読んでみたい. 続きをみる シマクマ君さん、おすすめ作品を教えていただき、ありがとうございます! しばらく史実をもとにした小説に触れていなかったので、今度読んでみたいと思います。

思ったよりも、歯応えあり。 読むのに、意外と時間がかかった。 江戸時代を江戸時代のように、という作者の思いが込められてか、かなり綿密に描写されている。 フワッと読むタイプの私なので、その描写の凄さを逃している感はあるが、まあ、良しとして。

なのに、だ(笑) 第3章では、そんな弥作や源太郎とはスッキリ一線を引いてしまう。 自分の中の「鳥のように飛ぶ」という想いも、昔のように形振り構わずではいられない。 そんな、「一般」のカタチに収まりつつある幸吉の体たらくを見ていると、残りこのページ数でどうするんだ!?と、読む側としては焦らされます。

第1章では、孤独と、反骨精神と、そんな中で夜が似合っている滑降だったけど。 第3章では、まさに夕暮れなんだよー。 日本昔話のエンディングなんだよー。(違うか)

うおー!すごい!「全日本人必読!」と書くだけはある! ものすごい急展開もない。すさまじいオチもない。派手な名ゼリフがあるわけではないし、現実離れした濃いキャラクターが出てくるわけでもない。それなのに、とても胸が熱くなるのだ。第一部では天才表具師でありながら、空を飛ばずはにいられない幸吉の心中に共感し、第二部では「××が来た!」と伊兵衛と一緒になって叫んでしまった(笑)そして第三部では……と、それは読んでのお楽しみ。 それじゃあ、この小説はどんな小説だったんだ、と振り返ってみる。ものすごくざっくりした言い方だが、ただ出会うべき人物が出会い、為すべきことを為し、淡々と、しかし着実に、物語が展開していき、辿り着くべき結果へ辿り着く。 そこで、ああそうか、とはたと気づく。それが歴史というものなのだ。それは人間の営為の積み重ねなのだ。同作者の「出星前夜」に井上ひさし氏が寄せた賛辞と重なってしまうが、そこにはたしかに歴史があった。

一万円選書の二冊目。 私にはちょっと難しかったかも… 幸吉の人となりはわかったし、物語的にも面白かったけど、細かい設定があまり頭に入らず流し読みしてしまった。歴史小説は好きな方なんだけど、わかりやすく没入できる司馬遼太郎はすごいなと思ってしまった。ただただ私の読解力の問題だけど。

空を飛ぶことに執着した男。意図しない社会の反応。数奇な運命。漢たちの情熱。 江戸時代、岡山城下の表具屋の職人が空を飛んだことは事実として残ってるそうで、それに脚色してるんだとは思うけど、こんな人がいたかもと思わせる。 面白かった。

一万円選書に入ってた。 歴史物特有の言い回しにとっつきにくさを感じるけど、読み応えがあって、すごく面白かった。 安住せずに己の道を開く情熱に感動する一冊。 飯嶋和一めっちゃ好き

元気のないとき、勇気が必要なとき、また奮起したいときなどに聴く曲、というのをもっている人は多いと思う。 自分の場合は、それにあたる小説が、この『始祖鳥記』である。 仕事がうまくいかんとき、海外旅行のとき、入院したときなど、読んで力をもらったものである。

夢は風を見極め掴むこと。 共に夢を見てくれる理解者。 そして何より飛び立つ勇気と羽ばたく力強さ。 それとほんの少しの運。 これらが重なったときに形をなすのかもしれない。

幸吉は、ただ飛びたいと願った気持ちだけだったのに。いつのまにか投獄されて、すべてを捨てて海を超え、それでもいろんな人との関わりのなかでまた結局戻ってくるのは「飛びたい」という気持ちだった。 途中、塩の話と海とが繋がった瞬間は鳥肌もんでした。それぞれ、矜持のために、後世のために、世の中のために、生き抜いた男たちがいる。 アツイ。あつすぎる。ハードボイルド時代小説やん。

語り口はやや難解だが慣れてしまえばスラスラ読めると思う。読了後のじんわりしたような、すっきりしたような、なんとも言えぬ感じを味わうためにまた読みたい。

実在の人物と思われるが、ほとんど記録が残っていないため大半が創作らしい。 他の作品と比べるとドラマチックさは控えめ。主人公の行動を通して、当時の世の中のシステムへの批判的な面も窺える。 空を飛ぶことへの執着は主人公の性質という感じではあるが、もう少し何らかの外因があると納得感が増し、迫力が出たのではないかとも思った。

ワクワクするような人生。 彼についてもっと知りたくなった

ただ飛びたかった、それだけだったというのに、この影響力! 市中は沸き立ち、さらには遠く行徳の伊兵衛や幼馴染だった源太郎たちの心までも揺さぶる。 思い切ったことをやる人がいるというのは、それだけで力になる。 同時に、そういう右へ倣えでない人たちの話は、読み手としても魅力的。

てっきりギリシア神話のイカロスをめぐるお話のような完全なフィクションを想像していたのですが。半分違ってました。実在の人物を題材にしており、作中で発生した事件も史実に基づいているみたいです。 この種の作品はどうしても歴史上の出来事に縛られてしまうため、往々にして展開が窮屈になってしまいがちですが、本作もその例に漏れていない印象です。 また、本作のキモは間違いなく第二部の塩をめぐる幕府や問屋との対決で、この部分はかなり面白く読めたのですが、相対的に幸吉が空を飛ぶお話が付け足し程度にしか思えないという弊害が・・・。第一部が終わった時はこの後何をやらかしてくれるんだろうと期待したんだけどなあ。結局、『始祖鳥記』というタイトルにしても文庫裏の説明文にしてもミスリード感があり、スタート地点から著者の意図と読み手である私の捉え方にズレが生じたのかな、という気がしています。

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著者プロフィール

「2013年 『STORY BOX 44』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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