さだまさし『つゆのあとさき』についての考察
彼女は別れを切り出た「僕(彼氏)」に対して「幸せでした」「ありがとう」「忘れない」と伝えました。彼女は「僕」との親しい付き合いに対して、満足していたことを伝えています。その後、自分が至らなかったことについて「ごめんなさい」と告げています。
作詩・作曲 さだまさし 『つゆのあとさき』 アルバム「風見鶏」に収録
①一人歩きを始める 今日は君の卒業式 ②僕の扉を開けて 少しだけ泪を散らして ③さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて ④折からの風に少し 心の代わりに髪揺らして ⑤幸せでしたと一言 ありがとうと一言 ⑥僕の手のひらに指で 君が書いた記念写真 ⑦君の細い指先に 不似合いなマニュキア ⑧お化粧はおよしと 思えばいらぬお節介
⑨めぐり会う時は 花びらの中 ⑩他の誰よりも きれいだったよ ⑪別れゆくときも 花びらの中 ⑫君は最後まで優しかった
⑬梅雨のあとさきの トパーズ色の風は ⑭遠ざかる 君のあとをかけぬける
⑮ごめんなさいと一言 忘れないと一言 ⑯君は息を止めて 次の言葉を探してた ⑰悲しい子犬のように 震える瞳をふせた ⑱君に確かなことは もう制服はいらない
⑲めぐり会う時は 花びらの中 ⑳他の誰よりも きれいだったよ ㉑別れゆくときも 花びらの中 ㉒君は最後まで優しかった
㉓梅雨のあとさきの トパーズ色の風は ㉔遠ざかる 君のあとをかけぬける
「学校の卒業」と恋人関係にあった「僕からの卒業」それを表現しているのが序盤の歌詩です。 ①一人歩きを始める 今日は君の卒業式 ②僕の扉を開けて 少しだけ泪を散らして ③さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて ④折からの風に少し 心の代わりに髪揺らして
誠実な彼女は大和撫子⑤幸せでしたと一言 ありがとうと一言(1番の歌詩) ⑮ごめんなさいと一言 忘れないと一言(2番の歌詞)
ここ、ここですよ。 1番と2番の歌詩で違いはありますが、彼女は別れを切り出た「僕(彼氏)」に対して「幸せでした」「ありがとう」「ごめんなさい」「忘れない」と伝えました。 彼女は「僕」との親しい付き合いに対して、満足していたことを伝えています。そして別れを告げてきた「僕(彼氏)」に対して、自分が至らなかったことについて「ごめんなさい」と伝えています。
また、 ⑤幸せでしたと一言 ありがとうと一言(1番の歌詩) 等の部分では、 「○○と一言」の表現を重ねることによって、時間をかけてでも気持ちを伝えることのできる言葉を選んで、「僕」に対してなんとか語り掛けようとする様子と彼女の誠実さが伝わってきます。
化粧とマニュキアをした彼女さらに読んでいくと、 ⑦君の細い指先に 不似合いなマニュキア ⑧お化粧はおよしと 思えばいらぬお節介 とあります。
一方で、歌この歌詩は「別れ」を「学校の卒業」になぞらえているわけです。彼女が 学校で違反とされている マニュキアや化粧をするということは、「学校(僕)に対する反抗」であり、別れることになった相手(僕)への最後の、そしてささやかな反抗とも読み取れます。
さだまさしの歌の特徴
まとめ
ライブでは伴奏者の人数や楽器の種類に制約があり、オリジナル伴奏に近づけようとするのですが、そのことが余計にオリジナルとの近いを際立たせてしまい、残念な仕上がりになることが多いのです。 いっそ、生ギター弾き語りなんかだとむしろ良い結果になっていると思うのですけどね。 楽曲の美しさを味わうためにも、オリジナルCDで聴くことをお勧めします。