新NISAは”つみたて”か”年初一括”か? ~オルカンシミュレーション~
新NISAの上限投資枠である360万円まで全世界株式(通称:オルカン)に投資する場合、”つみたて”か”年初一括”どちらが有利なのか?過去データのシミュレーション結果から、おすすめ投資法をご紹介します。
※2026/03/07 Update※ 新NISAでは、「年初にまとめて一括投資した方が良いのか」それとも「毎月積立の方が良いのか」と迷う人も多いと思います。 そこで本記事では、 の3指数を使い、新N .
2024年から新しくなるNISA制度ですが、投資枠が拡大して年間の上限である360万円を”毎月30万円つみたてる”か、”年初に一括で360万円を投資する”か、迷っていらっしゃる方はいないでしょうか?
新たなNISA制度を少しでも有利に使うため、過去の実績はどうだったのか?をシミュレーションすることで、可能性の高いほうを選択していきましょう!
お悩みポイント
- オルカンに年間上限の360万円まで投資する予定だけど、”つみたて”と”一括投資”どちらが有利なのか?
- ”つみたて”と”一括投資”はオルカンに投資すると、どのぐらい差がつくのか?
- 年初に一括で360万円も投資するのはリスクが大きいのでは?
- シミュレーターで年利5%計算なら簡単だけど、実際のオルカンの株価だとどうなるのか?
今回の記事では、多くの方が積立投資の投資先として選んでいる銘柄の全世界株式(通称オルカン)に対して、1988年~2023年まで、それぞれの年で積み立て開始した35年分をシミュレーションしています。
1.2024年に新しくなるNISA制度の概要
具体的な投資額について、新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類の口座を併用することができ、年間投資枠は最大360万円、生涯非課税限度額は1800万円まで広がっています。
ここまで投資上限額が引き上げられ、また、期間も恒久化されたため、この2024年から始まる新しいNISA制度をうまく利用できるかどうか?が資産形成をするうえで、本当に重要になってきます。
出典:金融庁ウェブサイト(新しいNISA)今回は、投資枠の年間上限である360万円まで毎年投資できる資金力のある方が、”毎月つみたてる”か”年初一括投資する”か、過去のオルカンのデータをシミュレーションすることで、”おそらくこれが最適解”をご紹介します。
2021年から投資を始めた初心者のブログ管理人「なおた」は、成長投資枠も含めてすべて、S&P500か全世界株式(通称オルカン)の投資信託で新NISAの投資枠を使い切ることをおすすめします。
2.”つみたて”と”一括投資”のオルカン シミュレーション条件
- シミュレーションは以下5パターンパターン1:30万円/月×5年積み立てパターン2:年初120万円+20万円/月×5年積み立てパターン3:年初240万円+10万円/月×5年積み立てパターン4:年初300万円+5万円/月×5年積み立てパターン5:年初360万円×5年積み立て
- 投資先は全世界株式(オルカン)連動の投資信託を想定
- 投資信託の経費率は0.1%とし、配当はすべて再投資
- 配当は直近のオルカン平均配当率の1.75%で一律計算
- ドルベースではなく、円ベースでの算出
- 投資開始から5年間で新NISA投資枠は上限の1800万円まで投資、その後10年間運用(合計15年)
- パターン1:30万円/月×5年積み立て:約3,730万円
- パターン2:年初120万円+20万円/月×5年積み立て:約3,770万円
- パターン3:年初240万円+10万円/月×5年積み立て:約3,810万円
- パターン4:年初300万円+5万円/月×5年積み立て:約3,830万円
- パターン5:年初360万円×5年積み立て:約3,850万円
このように順調に上がってくれれば、当然早く投資したほうが有利ですが、実際は上昇と急落を繰り返します。NISA枠をオルカンの投資信託で使っていたらどうなっていたのか?次の章で確認しましょう!
3.新NISAの”つみたて”と”一括投資”のオルカン シミュレーション結果
平均を見ればわかる通り、”年初に360万円を一括投資”するのが一番資産が増えているので、毎月の積み立てよりも年初一括投資のほうが有利ではあります。
月30万円の積立投資:8回(36.4%) < 年初360万円の一括投資:14回(64.6%)
ただし、その差は15年間運用して80万円程度であるため、平均を見るとそこまで大きな差ではないとも言えます。
唯一、元本割れしてしまった1997年に投資を開始したパターンでは、年初一括投資が一番ダメージが少ないこともわかりますね!
4.新NISAの投資枠上限まで”つみたて”と”一括”の最大差は?
NISA制度で15年間オルカンに投資した過去シミュレーション結果から、”年初に360万円を一括投資”するのが有利ではあるが、そこまで大きな差はないということがわかりました。
しかし、投資を開始した年によっては、かなり大きな差になっていますので、「”つみたて”が有利だった1990年開始」と「”年初一括”が有利だった2009年開始」のオルカンシミュレーションを確認しておきましょう。
”つみたて”が有利だった1990年開始シミュレーション ”年初一括”が有利だった2009年開始シミュレーション・1990年開始の場合は、”つみたて”が約+120万円・2003年開始の場合は、”一括投資”が約+600万円
となっており、つみたて有利な場合は最大約3%程度、一括投資有利な場合は最大約7%程度、資産の差がついています。
資産の絶対額が大きいだけに、差がつくときは結構大きな差がつくのは理解しておきましょう!
5.新NISAの投資枠上限までのオルカンおすすめ投資法
・年初に360万円を一括投資するほうが有利であるが、その差は平均すると80万円程度(約2%程度)であること・”つみたて”が有利だった最大の差は約3%程度であること・元本割れしてしまった唯一の1997年開始のパターンでダメージが一番少ないのが一括投資であること
年初300万円+月5万円をクレジットカードでつみたて投資しポイントをゲットする
ただし、あくまで過去データからのおすすめであり、絶対ではありません!また、投資を始めたばかり、もしくはNISAで初めて資産運用を始めるような方は、月30万円のつみたて投資をおすすめします。株はリスク資産であり上下に大きく動くため、いきなり大きな額の資産で運用すると、ご自身のリスク許容度を超えてしまい、株式市場から退場してしまいますので・・・。
新NISAの投資枠上限である360万円まで最速で投資して本当に大丈夫なのか?ご心配な方は、こちらの記事でオルカンの過去シミュレーションをしておりますので、あわせてご覧ください。
新NISAのおすすめ投資法は最速でつみたて! ~オルカン シミュレーション~
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現在>FIRE2年目 以前>IT企業で20年勤務、営業マネージャー 情報処理SC / FP2級取得 長期インデックス投資と実体験をもとに、無理のないFIRE設計を考え続けています。 かつて悩んでいた自分に向けるつもりで、FIREを目指す人の背中をそっと押す記事を書いています。