床勝ち面材耐力壁の試験 その1
今週は浜松市にある森林・林業研究センターで、2日間に渡り面材耐力壁試験を行いました。 ここはいつもお世話になっている場所で、担当の池田さんともずいぶん長いおつきあいです。 今回の試験は、真壁仕様の2.5倍(告示1100号)とヤギモクオリジナルの4.8倍耐力壁(大臣認定)それぞれの床勝ちバージョンです。 現状では9㎜合板による床勝ち仕様耐力壁は使える物が無いため、実際の建物では使用出来ません。 使用するためには実験により短期許容耐力を測定し、構造計算で使用出来る資料が必要です。 ネダレス構法が一般化して久しいのですが、昨年の東日本大震災以降、ヤギモクでは耐震性を上げる様々な努力をしてきましたが、…
今回の試験は、真壁仕様の2.5倍(告示1100号)とヤギモクオリジナルの4.8倍耐力壁(大臣認定)それぞれの床勝ちバージョンです。 現状では9㎜合板による床勝ち仕様耐力壁は使える物が無いため、実際の建物では使用出来ません。 使用するためには実験により短期許容耐力を測定し、構造計算で使用出来る資料が必要です。 ネダレス構法が一般化して久しいのですが、昨年の東日本大震災以降、ヤギモクでは耐震性を上げる様々な努力をしてきましたが、その様な中、外周面だけでなく中通りの耐力壁にも面材耐力壁の必要性が増してきました。つまり、1Pの長さが取れない壁(750㎜や600㎜)でも耐力要素として利用可能にするためです。 また、これまで床勝ち仕様の実験はやったことが無かったので、どの様な破壊性状になるのかも含め大変興味深い物でした。
何とか最初の1体目がセット出来ました。 これは真壁仕様の面材耐力壁です。 「床勝ち」とはこの様に床下地の合板が耐力壁の下側に潜り込んでいて、合板受け材が直接横架材(この場合は土台)に接していない壁です。
この真壁仕様の試験体を3体行いました。 壊れ方はこの様な感じです。 「壁勝ち」の場合は合板が回転して下側にも動くのですが、床合板が有るため下には動けず、引き抜き側の上部方向への移動が顕著です。 合板自体は面外へ外れます。
縦通りの釘はパンチングアウトでした。 一般的な1100号の真壁仕様はN50の釘を使用しますが、ここではヤギモクバージョンのため、CN65を使っています。そのため当然耐力は大きくなります。 普通に壁勝ちでやれば3.5〜3.8倍程度にはなりますね。
初日は色々なアクシデントがあり、2体の試験を行うのが精一杯でした。 2種類、それぞれ3試験体ですから、全部で6体有ります。 2日目は残りの4体の試験をやらなければなりません。(涙)