「速いフォーム」と「そうでないフォーム」の見分け方
「速いフォーム」と「そうでないフォーム」の見分け方

「速いフォーム」と「そうでないフォーム」の見分け方

今回の記事では、ビデオでランニングフォームを見ただけで「速い走り」と「そうでない走り」を瞬時に見分けるための着眼点について紹介しようと思います!

今回の内容に入る前に、「速い走り」について再確認したいと思います。 「速い走り」とは「反発と股関節の伸展動作を最大限活かせる走り/フォーム」のこと をさします。速く走るために( 正確にいうと、速く重心を移動させるために)、重要な要素が二つあります。1つ目が 「地面からの反発の力」、2つ目が「地面を後ろに押し込むための股関節伸展動作」です。反発と伸展動作について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください!反発と伸展動作に関して、わかりやすく詳しい情報が得られます!

①接地時の腕の位置はどこか? ②接地時の股関節の屈曲角度が鋭いか? ③4の字型か7の字型か

接地時の腕の位置はどこか?

この写真は、左400m世界記録保持者のWayde Van Niekerk選手(100m 9.94) と、一般大学生(100m 11.1くらい)の走りを比較したものになります。いうまでもなく、Wayde Van Niekerk選手が速い走り、右の大学生が遅い走りの参考例となります。

速いフォームの腕の位置 肘が遅れてしまう原因は何か?

1.腕振りの切り替えを速くして接地する瞬間に肘が遅れないようにする。

2.腕振りのタイミングは変えず、接地のタイミングをワンテンポ遅くすることで肘が体の横に来るのを待って接地する。

この場合、 実践すべき方法は2つめの方法です。

接地時の腕振りが遅れているのだから、腕振りを速くすれば良いんじゃないの?と思った方が多数だと思います。でも実は、腕振りが追いつていない人の多くの場合は、接地のタイミングが早すぎるために腕振りが遅れているケースが多いのが現状です。 速くないフォームで走ってしまっている人のほとんどが、無意識的に自分から脚を振り下ろしてしまい、接地のタイミングが早くなってしまっているのです。 その結果として、腕振りが遅れているというような見え方で、現象として現れてきます。

接地時の股関節の屈曲角度が鋭いか?

速いフォームの股関節の屈曲角度は鋭い

上の写真でもわかるように、Wayde Van Niekerk選手の走りは股関節の屈曲角度が鋭く、パワーを生み出すための準備ができています。一方で右側の学生は膝が落ち、体も起き上がっているため、股関節の屈曲角度が開いてしまっています。

股関節の屈曲角度が鋭くならないのはなぜか? 4の字型か7の字型か 速いフォームは4の字の軌道を描く

1枚目の写真をみてください。Wayde Van Niekerk 選手の脚の軌道は「4の字」になっています。一方で右の写真の学生は「7の字」を描いています。

「4の字」「7の字」という比較、議論は多くの場でされているテーマです。いろんな意見がありますが、私は 「4の字型」のフォームで走れるスプリンターは速い という見解を提示します。

なぜ速いフォームだと4の字の軌跡を描くのか?

まとめ

後日談ですが、今回記事の中で紹介した11.1台だった学生は、 3つの着眼点を軸にそれらを克服するための練習をしっかりと考えて取り組んだ結果、11.1→10.7までタイムをあげることができました。 その時の写真が以下です。