【浦島太郎の考察】なぜ結末で鶴になる?意味がわからない点を解説
【浦島太郎の考察】なぜ結末で鶴になる?意味がわからない点を解説

【浦島太郎の考察】なぜ結末で鶴になる?意味がわからない点を解説

『浦島太郎』の結末を読んで、意味がわからないと思ったことはありませんか? 動物を助けたのに老人にされてしまい、

昔、浦島という貧しい 漁民がいた。浦島は亀を釣り上げるが、かわいそうだからと海へ帰してやる。 すると数日後、女性が現れて浦島を「竜宮城」へと連れて行く。 女性の正体は浦島が助けた亀 であり、2人は結婚して楽しく過ごした。しかし3年経つと、浦島は両親が心配になって帰郷した。 故郷に戻ると700年の時間が経過しており、絶望した浦島はたまてばこを開けてしまう。 すると浦島は老人の姿へ。 その後は鶴に変化 して蓬莱山へと向かい、亀とともに夫婦の明神となる。

原作は人間と亀のラブストーリーで、浦島太郎は「青年⇒老人⇒鶴の神」という順番で変身しています。

原作はハッピーエンドなんだね! そうなんだ。バッドエンドが一般的になったのは明治時代以降だよ。

結末で鶴になるのは、神に変化したという意味

鶴の神様です。

「鶴と亀」って、縁起物として有名だよね。

なぜ鶴なのか と疑問に思うかもしれませんが、大まかには中国の神仙思想などが理由でしょう。

現代版は、時代に合わせて変更された

一方、 現代版 では「亀≠乙姫」という設定に変更され、 結末は「浦島はお爺さんになった」で終了 していますよね。

そのせいで、 現代版は「年老いてバッドエンド」という解釈に変化してしまった のです。

『浦島太郎』の移り変わり
  1. 中国の説話などを読んだ知識人が、創作話をつくる
  2. 『海幸彦』などの物語が広がる
  3. ①や②を元ネタとして、いろいろな説話が書かれる
  4. 『浦島太郎』の派生形がめっちゃ増える
  5. 室町時代の『御伽草子』に、④のうちの一つが掲載される(←これが現代版ストーリーの原作)
  6. 時代の流れにあわせて、ストーリーが何度もアレンジされる
  7. アレンジの途中でいらない要素をぶち込み、さらに必要な部分をカットした
  8. 結果、意味不明なストーリーになった
研究者に怒られそうな説明だけど、大体こんな感じだよ。 アレンジの結果、ラストが「なんじゃこりゃ」な展開になったんだね。

なお、バッドエンドが広がったのは 巌谷小波 いわやさざなみ 氏の作品がきっかけ。

お爺さんになって終了するパターンは前々からありましたが、バッドエンドが一般的になったのは 巌谷小波 いわやさざなみ 氏の作品がきっかけでしょう。

なぜ浦島太郎は老人になったのか?

お爺さんになるのは悲劇じゃない

私たちからすれば 「お爺さんになっちゃって可哀想」 というイメージですが…

神様になるために必要な過程だったんです。

どういうこと?意味がわからないよ! 大丈夫だよ。説明を聞けば理解できるからね。

つまり、老人になるのは神へと変化する前段階みたいなもの。

また、『浦島太郎』の派生形らしき説話(原作ができるより古い時代のもの)では、 浦島太郎が老人姿の神に変身した という結末もあります。

青年が年老いただけの悲しいストーリーじゃないいんだよ。 確かに、絵本で見る神様ってお爺さんの姿をしてるよね。 考察|解釈違いがあった可能性

青年がお爺さんになるという結末を見て 「老人になった!可哀想!」と解釈違いした人 がいたのかなと思います。

ちなみに文献を時代別に並べてみたところ、老人になるパターンが登場したのって後の方です。奈良時代あたりは、そもそも鶴にも老人にもならず「乙姫の魂が天へと昇り、二度と再会できなくなる」という結末でした。

補足|鶴と亀のはなし

鶴と亀は縁起物で、めでたい動物の組み合わせです。

『浦島太郎』の考察まとめ

現代版は老人になってしまうという悲惨な結末ですが、 原作 は違います。

老人になった後、鶴になって乙姫と幸せに暮らすのです。

解釈どころかストーリーも大幅にアレンジ され、その結果よくわからないストーリーが誕生したワケですね。

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