ポルノグラフィティ、「みなとみらいロマンスポルノ」で示した意欲的すぎる“次の一手”
ポルノグラフィティ、「みなとみらいロマンスポルノ」で示した意欲的すぎる“次の一手”

ポルノグラフィティ、「みなとみらいロマンスポルノ」で示した意欲的すぎる“次の一手”

ポルノグラフィティが12月28、29、31日の3日間にわたって、神奈川・ぴあアリーナMMにてワンマンライブ「みなとみらいロマンスポルノ'25 ~THE OVEЯ~」を行った。

岡野昭仁(Vo)と新藤晴一(G)からなるロックバンド。1999年9月にシングル「アポロ」でメジャーデビューし、2000年7月リリースのシングル「ミュージック・アワー」がポカリスエットCMソングに採用され大ヒットを記録する。続く「サウダージ」は初のミリオンセールスとなり、一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。その後も「アゲハ蝶」「メリッサ」「ハネウマライダー」「オー!リバル」などヒット曲を連発する。デビュー25周年を迎えた2024年9月にはアニバーサリーライブ「因島・横浜ロマンスポルノ'24 ~解放区~」を広島・因島運動公園と神奈川・横浜スタジアムで行った。2025年にはNHK広島放送局「被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。」のテーマソングとして、新曲「言伝 ―ことづて―」を提供。同年11月にテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」のオープニングテーマとして提供した「THE REVO」をシングルリリースした。2026年は2月にEP「種」をリリース、28会場35公演を回る「20thライヴサーキット“水”」の開催、秋に13作目となるオリジナルアルバムを発表予定。

「みなとみらいロマンスポルノ'25 ~THE OVEЯ~」の様子。(撮影:入日伸介)

「THE WAY」を彷彿とさせるオープニング

ライブは、美しいみなとみらいの夜景から1本の電柱にクローズアップしていく様子を捉えたオープニングムービーとともに、2016年に行われた「横浜ロマンスポルノ'16 ~THE WAY~」を彷彿させる岡野昭仁(Vo)のアカペラが会場に響き渡りスタート。ステージから放たれる青いレーザーが弧を描く演出とともに、ステージの真ん中にスポットライトが落ち岡野のシルエットを浮かび上がらせる。続いて新藤晴一(G)にも一筋の光が落ち、スクリーンにはライブタイトルの「THE OVEЯ」のロゴが大写しに。そして新藤のかき鳴らすギターが唸りを上げたのを合図に始まったのは、約10年前にリリースされ、テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」第1期のオープニングを飾った「THE DAY」。「THE DAY HAS COME(その日が来た)」と歌う岡野の声が暗闇を突き抜ける一筋の光のように響き、その背から天井に向けて電飾が伸びていく。ダイナミックな演出に会場が沸き立つ中、「みなとみらいロマンスポルノ」は華々しく幕を開けた。

「あんたらの心は熱くなってますか?」

「ヴィヴァーチェ」で始まったブロックは、新藤のロックスター然としたギタープレイがさく裂する「Shake hands」や、普段のライブでは終盤を彩る鉄板曲「アゲハ蝶」といった“ポルノ流夏曲”が連続する内容に。その中でオーディエンスに一際大きなインパクトを残したのは「今年リリースした、僕たちの大切な曲をお届けします」という岡野の言葉と、皆川の奏でる柔らかなピアノの音に導かれて始まった「言伝 -ことづて-」。原爆被災地である広島を故郷に持つポルノグラフィティだからこそ表現できる平和へのメッセージが、温もりのあるアニメーションにあわせて9000人の観客に伝えられる。岡野は最後に「『明日が来る』ことがいつも嬉しいと 隣の誰かと言い合える世界でありますように」と祈るようにメロディに乗せると最後にひとつ息を吐き、天井を見上げた。

ロックモードに世界観を“反転”

ライブの折り返しでは「惑星キミ」「空想科学少年」「夕陽と星空と僕」という2000年代前半の楽曲を連ね、2ndアルバム「foo?」を軸にした昨秋開催のファンクラブツアー「FANCLUB UNDERWORLD 6」の世界を垣間見せた岡野と新藤。観客はイントロが鳴るたびに驚喜し、20年以上前の楽曲を再構築する2人の試みを、それぞれの目と耳に焼き付ける。皆川がポルノのために編曲した「風波」が残した穏やかな余韻の中、岡野が口を開き「ぜひこの素晴らしいアレンジで、皆さんもう1回お届けしたいなと」「こういうアリーナのスケール感が似合う曲だと思ったので」と「空想科学少年」をセットリストに組み込んだ背景を説明したのち、皆川に温かい視線を送りながら「新しい風を吹かせてくれた」と「風波」についても言及した。

「いち早く新曲を食らってください!」

「皆さんのおかげで、ホンマにホンマに楽しい時間を過ごさせてもらってます」とファンに向けて感謝の思いを伝えた岡野。「今日のこの日を、この時間をきっかけに、皆さんの中で大きくなくても、小さな小さな革命でもいいから起こしてくれたらうれしいなと僕たちは思っております」と語りかける。するとスクリーンには2025年を象徴するニュース映像が投影され、しみじみとした年末感を演出。誰もがそれぞれの2025年に思いを馳せる中、陽炎のようにスモークがゆらめくステージに、放射状の巨大なコアのようなオブジェが降りてくる。眩い光を放つオブジェの下で、静かに、だが力強く歌い始める岡野と、1音1音を丁寧に弾く新藤。「僕のヒーローアカデミア」“FINAL SEASON”のオープニングテーマであり、「THE DAY」同様に「THE DAY HAS COME」と歌う「THE REVO」を全身全霊で届ける2人と、歌とも叫びともつかぬ声で応えるオーディエンス。ステージと客席から立ち上る熱気がピークに達し、ひとつになったとき、コアがまばゆい光を放ち会場を包み込んだ。

おなじみの「ポルノコール」に呼ばれてステージに戻ってきた岡野と新藤は、「いち早く新曲を食らってください!」と「はみだし御免」を初披露。2人は新藤の弾くフライングVのパワフルな音色が映える、スタジアムロックチューンで「THE REVO」の歌詞にもある“次の一手”をファンに示す。なお、この「はみだし御免」は新テレビアニメ「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」のオープニングナンバーで、アニメがスタートする1月11日に配信される。

「みなとみらいロマンスポルノ'25 ~THE OVEЯ~」の様子。(撮影:入日伸介) [高画質で見る]

なお12月31日に行われた「みなとみらいロマンスポルノ'25 ~THE OVEЯ~」最終日の様子はストリーミングサービス「LIVESHIP」にて配信中。視聴チケットを購入すると、1月7日23:59までアーカイブを楽しめる。

セットリスト

「みなとみらいロマンスポルノ'25 ~THE OVEЯ~」2025年12月28日 ぴあアリーナMM

01. THE DAY02. Search the best way03. Montage04. ヴィヴァーチェ05. Shake hands06. 言伝 -ことづて-07. アゲハ蝶08. 惑星キミ09. 空想科学少年10. 夕陽と星空と僕11. 風波12. ラック13. 悪霊少女14. 鉄槌15. Interlude16. 2012Spark17. ハネウマライダー18. メリッサ19. 幸せについて本気出して考えてみた20. THE REVO<アンコール>21. はみだし御免22. ジレンマ

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読者の反応

Smile Lab @smilelabogaki

ナタリーさんありがとうございます! 配信で拝見しましたがとても楽しかった! 今年の種水果実の展開がとても楽しみです。

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