梨状筋 ストレッチ 触診 梨状筋症候群
梨状筋に関する基本情報や触診・ストレッチ方法を記載した記事です。梨状筋症候群にもフォーカスしており、疼痛誘発テストや治療方法も記載しているので、これらを関連付けて理解しやすいと思います。リハビリ(理学療法・作業療法)従事者必見です!
患者は腹臥位をとる。
大転子・坐骨上前腸骨棘・上後腸骨棘を確認する。
一対の架空の線を引く。
一本は上前腸骨鰊と坐骨結節の間を結んだ線、もう一本は上後腸骨疎と大転子の間を結んだ線をイメージする。
梨状筋はこの2本の線の交点にある。
指腹触診の手の形で静かに殿筋に入り、尾側方向に殿筋を押す。
他方の手は梨状筋を触診するために、指腹触診をした手の上に置く。
梨状筋に痛みのない患者では筋の上からの圧迫として感じる。
これと対照的に梨状筋に硬さやトリガーポイントがある患者では触診を過敏に痛みとして感じる。
坐骨神経の絞扼に関連した過敏な梨状筋をもつ患者は坐骨神経痛症状の再現を感じることがある。
~文章および、以下の画像:ヤンダアプローチ より引用~
梨状筋症候群とは?
梨状筋症候群の原因 梨状筋症候群の症状- 臀部の鈍痛
- 下腿への放散痛
- ヒリヒリ感や痺れ感などの異常感覚
Bonnet'sサイン:
Freiberg'sテスト:
梨状筋症候群、すなわち梨状筋の下を通る坐骨神経の圧迫を診断から除外する方法が考えられている。
近年、FAIR(屈曲-内転-内旋)検査が梨状筋による坐骨神経の圧迫を見つける手段として実証されている。
FAIRの肢位は、患者を側臥位にして下肢遠位端を持ち上げる。
そのとき患者の下肢は屈曲-内転-内旋位となる。
この検査を行っている際に、坐骨神経と梨状筋の交差点に疼痛が誘発されるなら、陽性と考える。
FAIR検査は、感度0.88、特異度0.83、陽性尤度比5.2、陰性尤度比0.14であることが証明されている。
~エビデンスに基づく整形外科徒手検査法 (ネッターシリーズ) より~
梨状筋症候群の治療
梨状筋のストレッチングをするための基礎知識極端な股関節屈曲位において、梨状筋の作用に変化がみられる。
中間位では外旋-屈曲-外転筋であるのに対して、極端な屈曲位では内旋-伸展-外転筋になる。
これら2つの作用域の移行点は屈曲約60°付近で、ここでは外転作用しかない。
~カラー版 カパンジー機能解剖学 II (2) 下肢 原著第6版 より~
股関節が屈曲すると梨状筋は(股関節伸展位にある)外旋作用から内旋作用へと切り替わる。
これは骨格モデルと筋の力線を模倣した柔らかいコードを使用すると視覚的に良く理解できる。
そのため、股関節屈曲90°以上で外旋位にすると、梨状筋をさらに伸張することとなる。
~カラー版筋骨格系のキネシオロジー原著第2版 より~
背臥位での梨状筋ストレッチング①股関節軽度屈曲+内転+内旋:
②股関節最大屈曲+内転+外旋:
端坐位での梨状筋ストレッチング- すなわち、端坐位で、右下肢だけ座面に持ちあげて胡坐(右股関節屈曲・外転・外旋)を作る。 (前述した動画の様に)右下腿は左大腿の上に乗せておく。 ↓
- そこから右股関節を無理のない範囲(バランスを崩さないことも含む)で内転方向へ動かしておく(股関節屈曲・外旋・内転の状態を作る)。 ↓
- そこから更に、骨盤前傾をキープしたまま体幹を前屈(+右回旋・右側屈)していく(股関節最大屈曲位)
- 背臥位が自身で大腿を引き付ける必要があるのに対して、端坐位では重力に任せて体幹を倒していけば良いだけなので、リラックスしやすく、持続的に疲れずストレッチングが可能
- わざわざ寝転がらなくても良いので、梨状筋症候群で辛い際に、ちょっとした休憩の合間に椅子さえあれば実践できる
梨状筋のマイオセラピー
関連記事
ストレッチング、ちゃんと知っている? 股関節の外旋六筋の特徴まとめ 同じカテゴリー内の記事(=関連記事)- 個人事業を本格化!!令和5年の利益(売り上げー経費)を報告するよ
- 2024年1月:法人税申告手続きに行ったよ
- 法人・個人事業主が簡単に出来る節税策
- 痛みの定義 | 国際疼痛学会(IASP)が41年ぶりに改訂
- 【節税の王道】マイクロ法人を設立したよ
- 上臀皮神経・中臀皮神経の絞扼
- 【国試の整理】「腹部症状」による疾患臨床推論
- 【株式投資】保有銘柄が上場廃止になっていた(人生初体験)| イーブックイニシアティブジャパン
- 【整形外科クリニック・リラクゼーションサロンでの自己研鑽を開始】2022年元旦! 直近3年間を振り返り
- 【資産運用】2022年元旦! 損した「株式投資成績」も公開
- 関節モビライゼーションの定義/適応・禁忌/方法を紹介!
- PNF法を活用してみよう
- ストレッチ、知ってる?
- バランストレーニングまとめ
- 神経系モビライゼーション
- ICFとは?超絶的に解説
- 『努力は裏切らない』は本当?
- カルテ(SOAP法)の書き方
- エビデンスって必要?
- クリニカルリーズニングって何だ?
- 徒手療法とプラセボ効果
- 歩行の基礎知識を総まとめ
- 運動連鎖の魅力と限界
- AKAとモビライゼーション
- ファシリテーションテクニックとは?
- バランス評価カットオフ値(基準値)まとめ
- スキルアップしてますか?
- 急性腰痛の激痛対処法
- 等尺性/等張性/遠心性収縮
- デュアルタスクって何だ?
- 生活不活発病を分かり易く解説
- 一人職場でも物理療法を使いこなせ!
- セラバンドの使い方
- パルスオキシメーターの使い方
- リハビリのリスク管理(中止基準/安全基準)
- HDS-Rのポイント
- 腰痛に対する認知行動療法
- 跛行の全種類を網羅!
- ROM測定(関節可動域検査)まとめ
- ブルンストロームステージを紹介
- 感覚検査(触・痛・位置・振動・二点識別)を解説
- 形態測定(周径・上下肢長など)
- 筋緊張の評価(痙縮・固縮)
- MMTの上肢・下肢・体幹まとめ
- FIMの採点基準・評価ポイントまとめ
- 反射検査を紹介するよ
- 高齢者の握力測定
- バランス検査まとめ(カットオフ値も)
ブログの趣旨や始めるきっかけは「 トップページ 」を参考に。あと、このブログより前に始めたサイト『 筋骨格系理学療法の世界 』を作成した経緯「 サイトの趣旨 」も合わせて観覧してもらうと、もう少し詳しいプロフになるかもです。