ダリアの球根の保存方法を解説!適した掘り上げから保管ポイントまで
ダリアは秋に大輪の花を咲かせる球根植物です。しかし、冬の寒さに弱いため、球根を保存して冬越しをさせる必要があります。本記事では、ダリアの球根の掘り上げから保存方法までくわしく解説します。球根を適切に保存して次の年にも元気な花を咲かせたい方はぜひご覧ください。
ダリアはキク科ダリア属の植物で、メキシコやグアテマラが原産地です。大輪の華やかな花を咲かせ、色や形も豊富です。花の形は、デコラティブ咲き・ポンポン咲き・カクタス咲きなど、10数種に分類されます。ダリアの品種は、園芸愛好家や専門家によって作出されたものが多く、それぞれに個性や特徴があります。新品種が毎年発表され、現在では約3万種類以上の品種があると言われています。花言葉は「華麗」「気品」「優雅」「移り気」「移ろい」など。 ダリアは春植え球根として扱われ、4月~5月にかけて球根を植え付けます。日当たりと水はけの良い場所を選び、土寄せや支柱立てなどの手入れを行います。開花期は5月~11月までで、特に9月~10月が多く咲きます。冬季には霜が降りる前に球根を掘り上げて保管します。 ダリアは切り花としても人気が高く、大型アレンジやスタンド花に活躍します。切り花として流通するようになったのは2000年以降で、ヨーロッパで大輪のダリアの切り花が人気になり、日本でも影響を受けました。切り花の日持ちは普通ですが、茎を斜めに切って水換えをすると長持ちします。
科・属名 キク科・ダリア属 原産地 メキシコ、グアテマラ 開花時期 5月~11月 花の色 赤・ピンク・黄・オレンジ・白・茶・黒・複色 別名 天竺牡丹(テンジクボタン) 鉢植えか地植えで育てようダリアは栽培適期では屋外で、鉢植えにすることで室内での栽培も可能です。 鉢植えの場合は、小輪・矮性種は15cm鉢以上、中~巨大輪種は30cm鉢以上の大きめの鉢を選びましょう。土は腐葉土やピートモスなどの有機物の多く入った水はけのよい培養土を使います。球根は深さ5~10cmに1つ植え、支柱を立てます。 地植えの場合は、株間30~60cm、深さ5~10cmに1球を植えます。土は腐植質に富んだ水はけのよい砂質土にします。定植前に完熟牛ふんを多めに入れておくとよいでしょう。 ダリアの肥料の与える時期は、花が咲き始めるまでが基本です。花が咲いた後は、肥料を与えすぎると花が落ちやすくなったり、病気にかかりやすくなったりするため注意しましょう。 かかる病気は細菌・カビ・ウィルスによるものが多いとされていますが、風通しを良くして適切な水やり管理をすることで予防につながります。
ダリア球根は土中の凍結や過湿によって腐敗する
ダリアは種から育てると球根になるまで3年ほどかかるため、球根を植え付けて栽培するのが一般的です。球根は園芸店などで購入もできますが、花を咲かせ終わった球根を次の年に再び咲かせることが可能です。ただし、 球根は冬に土中に残しておくと寒さや霜が原因で 凍結 ・ 過湿 状態になり、腐敗する可能性が高くなります。球根に影響が出る前に 掘り上げ をして冬越しをさせるための準備をしましょう。
寒い地域では霜が降る前に堀上げよう 気温が5℃以下になるとダリアは生育を停止し、10℃以下になると凍害を受けます。過湿状態になると腐敗しやすくなるため、 寒い地域では霜が降る前に球根を掘り上げておきましょう。 特に北海道や東北地方は冬場の球根管理が重要 北海道や東北地方では冬場の球根管理が重要になります。 時期は地域によって異なりますが、北海道では11月上旬までに、東北地方では11月上~中旬までには掘り上げておきます。ダリアの球根の保存方法:掘り上げ
ダリアの球根を保存するために、 掘り上げ を行います。掘り上げるときは傷がつかないように注意しましょう。傷をつけてしまうと、翌年の春にダリアがうまく生長しない可能性があります。 手順①:茎を切る ダリアの葉や茎は、冬越しには不要です。堀り上げの前に葉や茎を切り落とします。 初霜が下りたらすぐに行う 霜が下りると、凍害を受ける可能性が高くなります。茎を切ることで、球根への水分の吸収を抑え、凍害を防ぐことができます。また、乾燥も早くなるため、保存しやすくなります。 地面から15cmのところで茎を切る 茎を切るときは、支柱を抜いて地面から 15cm のところで切り倒します。 球根のついている部分を切り落としてしまうと、翌年の春にダリアがうまく生長しない可能性があるため、慎重に切りましょう。 手順②:球根の周りの土をほぐす 堀り上げしやすいように、球根の周りの土をほぐしていきます。あらかじめ土をほぐしておくことで、傷つけずに土から取り出すことができます。 ガーデンフォークで周囲の土をそっとほぐし、土を取り除く ダリアの球根は繊細なため、力を入れすぎると傷つけてしまう可能性があります。そのため、 ガーデンフォークで周囲の土をそっとほぐし、周りの土を取り除くようにしましょう。 ガーデンフォークが刺さると球根が傷付く可能性があるため注意 手順④:球根の取り出し 周りの土をほぐしたら、球根を取り出します。慎重に扱い、ゆっくり取り出しましょう。 茎に手を添え、スコップを斜めから深く差し込みながら少しずつ持ち上げる クラウンと球根の間は折れやすいので特に注意球根の取り出しを行う際、 クラウン (茎の接合部にある膨らんだ部分)と球根の間は、非常に柔らかく折れやすいため特に注意しましょう。 クラウンは球根の根元にあり、新しい花や葉が出てくる発芽点になるため、傷ついたり欠けたりすると芽が出なくなってしまいます。
手順④:土を振り落とし、球根をすすぐ 球根を取り出したら、保存するために土を振り落として水ですすいであげます。洗う際の注意点をご紹介します。 保存する前に土を取り除く 取り出した球根は保存する前に土を取り除きます。 土を落とすには刷毛や細い竹串を使うとよいでしょう。土を落として水洗いをすることで残っている土をきれいに除去できます。 球根を振ったり洗ったりする際は傷をつけないようにダリアの球根の保存方法:冬越し
ダリアの球根を冬越しさせるための保存方法をご紹介します。適切な手順で行い、安全に保存させましょう。 ①:事前準備としての乾燥 保存させるために、事前準備を行う必要があります。冬越しさせやすくするため、ぜひご覧ください。 1週間ほど日陰において乾燥させる 堀り上げて水洗いした後は、 1週間ほど日陰において乾燥 させます。 球根の表面に付着した水分や湿気をしっかりと乾燥させることで、カビや腐敗を防ぐことができます。 風通しのよく乾燥した場所に置く 日陰において乾燥させる際は、風通しが良く湿気がない場所を選びましょう。 また、球根をおくときは、重ねないように注意してください。重ねると球根同士が圧迫されて通気性が悪くなります。 ②:保存場所の準備 球根を乾燥させたら、保存場所の準備をします。冬越しさせるための寒さや湿気対策などは、地域の環境によって準備するものが変わってきます。 木箱や段ボール等を準備乾燥させる際は、風通しのよく乾燥した場所に置くことが大切です。 木箱 や 段ボール等 の容器を準備しておきましょう。 ダンボールを使用する場合は通気口になる穴をいくつか空けておくと過湿を防ぐことができます。
湿気の多い地方では、箱に土をまぜたもみ殻やピートモス等をつめ、球根を埋める 湿気の多い地方では、準備した箱に 土をまぜたもみ殻やピートモス等 をつめ、球根を埋めていきます。 周囲の湿度の調整をして腐敗するリスクから保護する働きをしてくれます。 乾燥がちな地方では、土をまぜた湿らせたバーミキュライトで球根をくるみ、 ビニール袋に入れておく乾燥がちな地方では、球根が乾燥により傷んでしまうリスクが高くなります。そのため、 湿らせたバーミキュライトに土をまぜたもの で球根をくるんでビニール袋に入れましょう。 ビニール袋は密封せずに上の方に通気口になる穴を数か所空けておきます。さらにダンボールに入れることで、球根内の水分を適度に保つことができます。
③:保存 準備が整ったら、保存して適切な場所で管理します。保存後の管理方法と注意点を解説します。 できるだけ屋内で保存しよう ダリアの球根は、気温が5℃以下になると腐敗しやすくなります。凍結を防ぐために、できるだけ屋内で保存しましょう。玄関先など5℃以上を保てる場所が適しています。 球根をこまめに確認して、腐敗の兆候がないか観察ダリアの球根の保存ポイント:環境
ダリアの球根は環境によって影響が出る可能性があります。適切な環境に置いてあげることで発芽しやすくなるため、注意するポイントをおさえておきましょう。 ダリアの球根は5℃以下になると腐りやすくなる ダリアの球根は 5℃以下 になると凍害を受けて腐りやすくなります。 保存する場合は、玄関先や冷暗所など霜があたらない風通しの良い5℃以上の場所に置いてあげましょう。 加湿に弱い ダリアの球根は加湿に弱い傾向があります。湿度が高すぎると腐りやすくなるため、保存する環境には注意しましょう。ダリアの球根は植えっぱなしでも大丈夫?
掘り上げには手間がかかるため、植えっぱなしで冬越しさせたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?掘り上げずに冬越しできるかどうか、疑問にお答えします。 冬の気温が5℃を下回らない地域であれば、掘り上げなくても問題ない 冬の気温が5℃を下回らない地域では凍害を受ける可能性が低いため、掘り上げて冬越しさせる必要はありません。 ただし、必ずしも凍害を受けないとは限らないため、凍結防止の対策を施しておくと安心です。 植えっぱなしでの冬越し方法:地植えの場合 地植えで育てている場合の、植えっぱなしで冬越しさせる方法をご紹介します。球根が凍らないように寒さ除けをして、きちんと芽吹くようにしましょう。 盛り土をして土が凍結するのを防ぐ 植えっぱなしで冬越しさせる場合は、 盛り土 をして土が凍結するのを防ぐ方法があります。 茎を地面の間際まで切り、球根の上に土を10cmほど盛り上げます。土から本体が出ていないことを確認してください。 凍結の可能性も大きいため、掘り上げて保存した方が良い 植えっぱなしでの冬越し方法:鉢植えの場合 鉢植えで育てている場合の、植えっぱなしで冬越しさせる方法をご紹介します。地植えでは管理方法が異なるため、ぜひ参考にしてみてください。 凍結しない気温が1度を下回らない場所に移動させる 鉢植え栽培で植えっぱなしで冬越しさせる場合は、気温が1度を下回らない場所に移動させるとよいでしょう。 室内の暖かい場所に移動させることで、植えっぱなしのまま冬越しも可能です。 水やりは、極力少なめに 冬は球根が休眠状態になるため、水分の必要量は少なくなります。過湿になると腐ってしまうため、冬越し中は土が乾燥してから水やりをする程度にしておきましょう。新聞紙を用いた球根の冬越し方法
新聞紙を用いた球根の保存方法を解説します。簡易的な冬越し方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。 身の回りにあるもので簡易的にダリアを冬越ししよう 身の回りにあるもので簡易的にダリアの球根を冬越しさせる方法があります。この方法は、特別な道具や材料は必要ないため、ぜひ参考にしてみてください。 準備するもの 準備するものは発泡スチロール・新聞紙です。いずれも簡単に手に入るものばかりですね。それぞれ保存にどのように役立つのか解説します。 発泡スチロール 発泡スチロールを使用するメリットは、保温効果が高いため球根が凍結するリスクを下げることができます。また、軽量で持ち運びやすいため、保管場所を移動する際も便利です。 新聞紙を敷く 新聞紙は保湿効果と通気性があるため、乾燥や腐敗から守るのに役立ちます。発泡スチロールとあわせて準備しておきましょう。 方法 保存方法を解説します。ごく簡単な手順ですので、球根の扱いに注意しながら進めていきましょう。 ①発泡スチロールの箱に新聞紙を敷く(乾いた紙) 保温性の高い発泡スチロールと、湿気を吸収する新聞紙を敷いて凍結や腐敗を防止しましょう。新聞紙は乾いたものを使いましょう。 ②ダリア球根を並べる 新聞紙の上に球根を並べていきます。なるべく重ならないように置いていきましょう。 ③新聞紙を丸めて被せる 球根を並べたら、上に新聞紙を丸めて被せましょう。湿気を吸収し、保温性を高めます。 ④箱を密封して、凍らない場所に置く 新聞紙を丸めて入れた後、箱を密封します。凍結しないように、5℃以上の場所で保管しましょう。【まとめ】ダリアの球根を保存するにはどうする?適した方法やポイントを解説
- ダリアの球根は冬季には霜が降りる前に球根を掘り上げて保管する。
- 堀り上げの際は球根本体に傷がつかないようにゆっくり慎重に行う。
- 堀り上げた球根は土を落として水洗いし、ダンボールなどの容器にバーミキュライトに混ぜた土を入れて保管する。
- 保存場所は5℃以上で風通しが良い場所がよい。
- 掘り上げずに植えっぱなしで冬越しさせる場合は、凍結対策を施しておく。
- 発泡スチロール・新聞紙を使って簡易的に保存して冬越しさせる方法がある。
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