脊髄の解剖と働き(上端と下端の位置|神経膨大部|横断面)
脊髄について正しいのはどれか。 1.下端は第5腰椎まである。 2.後根は脊髄神経節をつくる。 3.終糸は尾骨前面に付着する。 4.中心菅の周囲に白質が存在する。 5.脊髄円錐は脳と脊髄の移行部である。 key word:脊髄、脊髄円錐、終糸
4.×脊髄は前正中裂と後正中裂によって左右に分かれており、左右はされに前外側溝、後外側溝により白質は 前索 、 側索 、 後索 の3索に分かれています。脊髄後索はさらに内側部分が 薄束 、その外側が 楔状束 に分かれます。 後根から入った感覚神経線維は、脊髄後索を上行します が脊髄にも体部位局在性があり、このふたつの部位のうち、薄束が下肢からの情報を運ぶ神経線維の集まり、楔状束が上肢からの情報を運ぶ神経線維の集まりになります。
外側脊髄視床路 の経路(1)抹消性突起が受容器から感覚情報を受ける(2)脊髄後根から脊髄後角に入り二次ニューロンに変わる(3) 白交連を通って交叉し、反対側の側索を上行して視床(VPL核)へ (4)三次ニューロンに変わり体性感覚野の体部位局在に伝達
56A54 健常成人において脊椎に対する脊髄最下端の位置はどれか。1.×2.×3.○脊髄は脊椎の椎孔という穴の連続でできる脊柱管というトンネルの中に存在しており、上端は環椎と後頭骨の高さで大後頭孔で延髄から始まり、 下端は第1,2腰椎の高さで脊髄円錐 となって終わります。
これは脊髄の下端は脊髄円錐(第1,2腰椎レベル)であり、それ以下であれば終糸や馬尾は走行していますが、針で脊髄を傷つける心配がないためです。
臨床場面では左右腸骨稜の最高点を結んだ線( ヤコビー線 )が第4腰椎に相当することから、これを目安に第3/4腰椎の間、もしくは第4/5腰椎の間に腰椎穿刺を行います。
51A53 脊髄について正しいのはどれか。- 下端は第5腰椎まである。
- 後根は脊髄神経節をつくる。
- 終糸は尾骨前面に付着する。
- 中心菅の周囲に白質が存在する。
- 脊髄円錐は脳と脊髄の移行部である。
1.×脊髄は脊椎の椎孔という穴の連続でできる脊柱管というトンネルの中に存在しています。上端は環椎と後頭骨の高さで大後頭孔で延髄から始まり、 下端は第1,2腰椎の高さで脊髄円錐 となって終わります。
脊髄円錐の下端からは 終糸 と呼ばれる細い糸状の構造物が尾骨の背面まで伸びています。
2.○脊髄神経は後外側から入る後根と前外側から出る前根があり、入出力に関して、感覚性(求心性)線維は後根から入り、運動性(遠心性)線維は前根から出ます。
一方、後 根には感覚神経の細胞が集まる脊髄神経節という塊を形成 します。抹消で受容した感覚情報はこの脊髄神経節を経由して中枢神経へと伝達されます。
3.× 脊髄円錐の下端からは終糸と呼ばれる細い糸状の構造物が尾骨の背面まで伸びています 。終糸は脊髄を固定している組織の一つであり、脊髄に比べて伸長性の富んだ構造をしています。
4.×脊髄の横断面は中心に中心菅があり、その 周囲には深部の蝶が羽をひろげたような形(H字型)をした灰白質が存在 します。
5.×脳と脊髄の移行部を指すものではなく、 脊髄円錐とは脊髄の下端の円錐状になっている部分 をさします。
38-11 脊髄について正しいのはどれか。- 脊髄には3つの膨大部がある。
- 下端は、第3,4腰椎レベルにある。
- 後角は運動神経細胞が密集している。
- 白質は前索と後索の2つの索に区分される。
- 灰白質は横断面でH形の灰白柱をつくる。
- × 脊髄には 頸膨大部・腰膨大部の2つの膨大部 があります。
- × 脊髄下端は第1,2腰椎の高さ で脊髄円錐となって終わります。
- × 前角は運動神経細胞が密集 しています。
- × 白質は前索・中索・後索の3つの索に区分 されます。
- ○ 灰白質は横断面でH字型をして前角・側角・後角 があります。
- 頸膨大の最大部は第6頸髄節に位置する。
- 下端は第3〜4腰椎に位置する。
- 前根と後根は合流して椎間孔を通る。
- 横断面での灰白質はH字状である。
- 反射中枢がある。
- ○ 頸膨大部は第5/6頸椎部で最大径 、腰膨大は第12胸椎で最大径になります。
- × 下端は第1,2腰椎の高さ で脊髄円錐になります。
- ○ 前根と後根はすぐに合流して、椎間孔から脊柱管の外に出ます。
- ○ 横断面での灰白質は蝶が羽を広げたようなH字状になっています。
- ○ 脊髄反射があり、皮膚や腱に作用 しています。
- 中心菅は灰白質にある。
- 側索は白質にある。
- 前角は灰白質にある。
- 膨大部は胸髄にある。
- クモ膜に覆われている。
- ○ 中心菅は 脊髄横断面の中心にあり、深部の灰白質 にあります。
- ○ 白質は前索・中索・後索の3つの索に区分 されます。
- ○ 灰白質は前角・側角・後角に3つに区分 されます。
- × 膨大部は頸膨大部・腰膨大部 があり胸髄は含みません。
- ○ 脳・脊髄は 硬膜・クモ膜・軟膜の3枚の膜に覆われています 。
- 脊髄と延髄との境界部は環椎上縁の高さにある。
- 頸髄から出る脊髄神経は7対である。
- 第12胸神経は第12胸椎と第1腰椎との間の椎間孔から出る。
- 脊髄円錐は第1腰椎の高さにある。
- 頸髄と比較して仙髄から出る根は脊柱菅内を通る距離が長い。
- ○ 脊髄の上端は 環椎と後頭骨の高さで大後頭孔で延髄から始まり 、下端は第1,2腰椎の高さで脊髄円錐となって終わります。
- × 第1頸神経が後頭骨と第1頸椎の間から、 第8頸神経が第7頸椎と第1胸椎の間から出ており頸髄から出る脊髄神経は8対 になりなす。
- ○ 胸神経以降は、対応して椎間孔からでるため第12胸神経は第12胸椎の椎間孔から出ます。
- ○ 脊髄下端は第1,2腰椎の高さ で脊髄円錐となって終わります。
- ○ 脊髄神経のそれぞれの番号の神経は、それに対応する番号の脊椎の番号から出るため、頸神経や胸神経などの上位の神経走行は真横に走ります。
脊髄は、上から頸髄(C)、胸髄(T)、腰髄(L)、仙髄(S)、尾髄(Co)の5部31節に分けられます。
頸神経が頸椎の数より一つ多いのは、第1頸神経が後頭骨と第1頸椎の間から、第8頸神経が第7頸椎と第1胸椎の間から出ているためです。
29-6 脊髄について誤っているのはどれか。- 2つの膨大部がある。
- 下端は第1,2腰椎のレベルにある。
- 白質は灰白質より神経細胞体が多い。
- 運動神経細胞は前角にある。
- 交感神経は胸髄と腰髄から出る。
- ○ 脊髄には 頸膨大部・腰膨大部の2つの膨大部 があります。
- ○ 脊髄下端は第1,2腰椎の高さ で脊髄円錐となって終わります。
- × 灰白質は神経細胞体が多く肉眼的に観察したときに、白質よりも色が濃く灰色ががって見えます 。白質はこの神経細胞体から伸びた神経線維が束になっています。
- ○ 前角では運動神経、後角には感覚を中継する神経細胞があります。
- ○ 交感神経節前線維の細胞体は 胸腰髄(T1〜T12、L1〜L2)から出ます 。
1.○伸長反射とは、筋が受動的に引き伸ばされると、その引き伸ばされた筋が収縮する反射です。人体の中で唯一の単シナプス反射です。 伸張反射の中枢は脊髄であり、膝蓋腱反射はL4支配・上腕二頭筋反射はC5/6支配というように、脊髄の特定の髄節レベルにあります 。伸張反射と深部腱反射は、本質的に同じプロセスを指していますが、解剖生理学と臨床医学の分野により呼び方に違いがあると思います。国家試験では、このような用語に混乱しないようにしましょう。
2.○屈曲反射とは、突然の痛覚や温度刺激に対する人体の防御機構であり、刺激を受けた腕や足を瞬時に引っ込める反応のことをいいます。 屈曲反射の中枢は脊髄 です。
3.○例えば、足で画鋲を踏んだ際には、侵害刺激が加わった足は屈曲反射が起こります。交差性伸展反射とは、屈曲反射が起こった時に、反対側の下肢は体を支えるために伸展することをいいます。 交差性伸展反射の中枢は脊髄 です。
4.○陽性支持反応とは、新生児の足底を床につけると下肢・体幹が伸展して起立する反応をいいます。 陽性支持反応の中枢は脊髄 です。
5.×立ち直り反射は、姿勢が崩れたときに正常の位置に姿勢を戻そうとする反射です。 反射中枢は中脳 です。
25P64 椎骨について誤っているのはどれか。- 仙椎と尾椎は成人に至ると癒合して仙骨と尾骨になる
- 胸椎には乳頭突起がある
- 横突起と棘突起には多数の浅•深背筋が付着している
- 椎孔は全脊椎を通じて一管を成す
- 椎間孔は脊髄から出る脊髄神経の通路となる
2.× 乳頭突起は腰椎のみにみられる小隆起のこと です。
4.○ 椎骨にある椎孔が脊柱全体を通じて、一管の脊柱管をつくり 、そこに脊髄が存在しています。
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