. インゲン(インゲンマメ、サヤインゲン)の育て方・栽培方法
インゲン(インゲンマメ、サヤインゲン)の育て方・栽培方法
インゲン(インゲンマメ、サヤインゲン)の育て方・栽培方法

インゲン(インゲンマメ、サヤインゲン)の育て方・栽培方法

■目次

  • 1.インゲンの特徴と栽培時期
  • 2.インゲンの栽培方法(畑・プランター)
  • 3.インゲンの栽培手入れ
  • 4.インゲンの収穫時期
  • 5.インゲンに発生しやすい病気
  • 6.インゲンに発生しやすい害虫
1.インゲンの特徴と栽培時期

インゲンの育て方手順に沿って、畑やプランターでインゲンを栽培してみましょう! インゲンは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

インゲンの栽培データ ■インゲンの栽培難易度:★★☆☆☆簡単 ■分類:マメ科インゲンマメ属 ■原産地:中央アメリカ ■主な旬:7月~8月 ■栽培時期:春まき、春植え 種まき:4月~5月、植え付け:5月~6月、収穫:7月~8月 ■連作障害:あり(2~3年あける) ■好適土壌pH:6.0~6.5 ■発芽適温:20~30℃ ■生育適温:23~28℃

インゲンの種が買えるお店

インゲンの種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう! インゲンの品種には、「つるなし」と「つるあり」があります。

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インゲンの特徴

インゲンは、中央アメリカ原産の野菜で、マメ科インゲン属に属します。 江戸時代に隠元禅師(いんげんぜんじ)によって伝えられ、インゲンの名前の由来となりました。明治時代には欧米から多くの品種が導入され、現在では全国で栽培されています。

インゲンは、実が大きくなる前の未熟なサヤを収穫して食べることから「サヤインゲン」とも呼ばれています。サヤと豆を一緒に摂ることで、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂取することができます。 インゲンの品種には、つるあり種とつるなし種の2つのタイプがあり、サヤの形も丸さやと平さやがあります。 プランター栽培では、つるなし品種がおすすめで、栽培期間が短くコンパクトに育てることができます。

インゲンの栄養素

インゲンは栄養価の高い緑黄色野菜で、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、食物繊維などを多く含んでいます。 インゲンには、免疫力アップや疲労回復、皮膚や粘膜の保護、整腸作用などの効果があり、健康野菜としても注目されています。

インゲンの主な品種

インゲンには多くの品種があり、市販の苗も販売されます。 つるなし種:サクサク王子、つるなしジャンビーノ、美咲みどり、つるなしモロッコ、さつきみどり2号、スーパーショット、スリムクイーンなど。 つるあり種:ケンタッキーワンダー、王湖、スーパーステイヤーなど。

インゲンの栽培ポイント

・日当たりと風通しの良い環境で栽培する。 ・霜害に弱いので、気温が十分に上がってから種をまく。 ・種まき後は、不織布などをかぶせて鳥の食害を防ぐ。 ・開花時期の水切れに注意する。

インゲンの栽培時期

インゲンの栽培時期は、品種や地域により異なりますので、種袋やホームセンターなどで確認するようにします。

中間地(関東地域) 種まき:4月中旬~5月下旬、植え付け:5月上旬~6月中旬、収穫:7月上旬~8月下旬

連作障害

インゲンは、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。 連作すると、土壌中の微生物に偏りが出てインゲンの生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。 プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。

好適土壌pH

インゲンの好適土壌pHは、6.0~6.5です。 酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

2.インゲンの栽培方法(畑・プランター)

インゲンの栽培は、種をまいて育てる方法と苗を購入して植え付ける方法があります。 栽培初心者の場合は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。 市販の苗は、病害虫の被害がなく、茎が太くて節間がほどよく詰まっているものを選びます。

畑栽培の場合

畑栽培は、しっかりと土づくりを行い、畝(うね)を作って栽培します。

土づくり

日当たりと水はけの良い場所を選び、種まきや植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。 1週間前に完熟堆肥2~3㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

種まき

種まきは、直接畑にまく方法(直まき)と、育苗ポットに種をまく方法(ポットまき)があります。 直まきの場合は、点まきにします。缶やビンの底を使って深さ3㎝ほどの穴を作り、1か所に3~4粒ずつ等間隔に種をまきます。周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。 発芽するまでは、鳥害に遭わないように不織布などを掛けておくことをおすすめします。発芽したら本葉2枚の頃に間引きを行い、1か所1~2本にします。

育苗ポットに種をまく場合は、3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4か所つくり、1粒ずつ種をまきます。周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。発芽して初生葉が開いたら1ポット1~2本にし、本葉2~3枚の頃に植え付けます。

苗の植え付け

苗を植え付けるときは、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。株間は30㎝程度にします。

プランター栽培の場合

プランターは標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。 インゲンは種から育てることができますが、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。

用土

インゲンは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。用土は、プランターに8分目くらい入れます。

種まき

直まきの場合は、点まきにします。缶やビンの底を使って深さ3㎝ほどの穴を作り、1か所に3~4粒ずつ等間隔に種をまきます。周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。種まき後は、鳥の被害に遭わないように不織布などで覆っておくと安心です。 発芽したら本葉2枚の頃に間引きを行い、1か所1~2本にします。 ポットに種をまいて育苗する場合は、畑栽培と同じように行います。

植え付け

市販の苗を植え付けるときは、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。株間は15~20㎝にします。 プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

鳥害対策

インゲンの栽培では、鳥害対策が重要です。 インゲンの豆は鳥の大好物なので、タネや発芽直後の双葉を食べられてしまうことがあります。 鳥害対策には、不織布などで覆うと効果的です。育苗ポットに種をまいてから植え付ける方法も鳥害対策の一つです。

3.インゲンの栽培手入れ

収穫までの主な作業は、水やり、支柱立て、追肥などです。

水やり

畑栽培では、自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。晴天が続いて降雨が無い場合は、朝の涼しい時間帯に株元にたっぷりと水やりをします。 プランター栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。過湿状態になると株の生育が悪くなるので、水のやりすぎに気を付けます。 インゲンは、開花時期に水切れを起こすと落花が多くなるので、敷きわらを施して乾燥を防止します。

支柱立て

つるなし種のインゲンは、支柱がなくても育てられますが、株の倒伏防止のため1mくらいの支柱を1本垂直に立てます。 つるあり種は、長さ2mほどの支柱を合掌式に立てて、つるを支柱に誘導します。親づるが支柱の高さまで伸びたら、先端を摘芯します。

追肥

つるなし種のインゲンは、成長が早く栽培期間も短いので、基本的に追肥は不要です。 つるあり種は、開花時期に1回目の追肥を施し、収穫が始まったら2回目を施します。以後は、株の様子を見ながら追肥をします。 畑栽培は、株元から少し離れた場所に化成肥料30g/㎡程度をまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。 プランター栽培は、1株当たり化成肥料5g程度を株の周りにまき、土と混ぜ合わせます。

4.インゲンの収穫時期

インゲンは、開花してから10~15日で収穫適期になります。 収穫期間は、つるなし種で1カ月、つるあり種で2カ月くらいです。 サヤの長さが10~15㎝前後で、ふくらみかけた若いサヤをハサミで切り取って収穫します。 サヤの大きさは品種によって異なるので、タネ袋で確認します。 収穫が遅れると皮が硬くなり、株も弱ってしまうので早めに収穫するようにします。

5.インゲンに発生しやすい病気

インゲンは、うどんこ病やモザイク病などに注意します。

うどんこ病

うどんこ病は、インゲンの葉や茎にうどん粉を振りかけたような白い斑点が現れます。白い粉の正体はカビで、被害が進むと株全体に広がり、最終的に枯れてしまいます。窒素過多に注意し、日当たりと風通しをよくします。発病した葉は切り取って撤去処分します。 自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』などがあります。

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モザイク病は、インゲンの葉に緑と黄色の濃淡のある斑紋が現れ、モザイク状に広がっていきます。主にアブラムシがウイルスを媒介します。モザイク病は薬剤による治療ができないので、アブラムシの飛来を予防し、発病した葉や株は早めに撤去します。

6.インゲンに発生しやすい害虫

インゲンは、アブラムシ、ハダニ、ハスモンヨトウなどに注意します。

アブラムシ

アブラムシは体長1~4㎜ほどの害虫で、インゲンの新芽や葉裏などに寄生し、汁液を吸って加害します。土壌中の窒素成分が多いと発生しやすいので、窒素肥料のやりすぎに注意します。アブラムシは繁殖力が強いため、早めに発見して駆除します。 発生初期の自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』『アーリーセーフ』などがあります。

ハダニ

ハダニはクモの仲間で、体長0.5㎜ほどでとても小さく、肉眼では見つけにくい害虫です。成虫がインゲンの葉に卵を産み、幼虫が葉を食害します。高温乾燥条件を好むので、梅雨明け頃から多発します。敷きわらなどで乾燥を防止し、適度に水やりをします。 発生初期の自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』『アーリーセーフ』などがあります。

ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウはヨトウガの幼虫で、成虫がインゲンの葉に卵を産みつけ、幼虫が集団で葉を食害します。 苗の植え付け時に防虫ネットで覆い、産卵の被害を抑えます。葉の裏をこまめに観察し、卵や幼虫を見つけたら葉ごと切り取って潰します。

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