74年前の「天建寺渡し船転覆事故」追悼歌作者判明 みやき町・三根東小で歌い継ぐ
74年前の「天建寺渡し船転覆事故」追悼歌作者判明 みやき町・三根東小で歌い継ぐ 教師の故・真島豹吉さん作曲 2024/02/22 20:44 井手一希♪共に学び 共に遊びし わが友いずこ。74年前に児童6人が犠牲になった天建寺渡し船転覆事故で、亡くなった児童が通っていたみやき町の三根東小で歌い継がれてきた「花供養のうた」。これまで作者は不明とされてきたが、教師だった真島豹吉(ひょうきち)さん(1892~1986年)が作曲したことが分かった。
画像を拡大する追悼の思いを込めて「花供養のうた」を歌う子どもたち=みやき町の三根東小
画像を拡大する「花供養のうた」を作曲した真島豹吉さんの著書を読む中山亘侑さん=みやき町
♪共に学び 共に遊びし わが友いずこ。74年前に児童6人が犠牲になった天建寺渡し船転覆事故で、亡くなった児童が通っていたみやき町の三根東小で歌い継がれてきた「花供養のうた」。これまで作者は不明とされてきたが、教師だった真島豹吉(ひょうきち)さん(1892~1986年)が作曲したことが分かった。
真島さんは佐賀市川副町出身。小学校に勤めながら音楽家としても活動し、赴任した小学校や中学・高校の校歌、教育に関する楽曲を手がけた。西川副小や肥前中、旧伊万里商業高などの校歌は真島さんが作曲した。
三根東小に伝わる花供養のうたは長年、作者が分からず、約15年前に同校の音楽教師が地元の人の歌を聴きながら採譜した。何とか作者を見つけたいと、転覆事故で同級生を亡くした中山亘侑さん(86)と平野靖子さん(85)=いずれもみやき町=が調べていたところ、昨年秋、真島さんの著書「訓導の生活」の中に歌詞が掲載されていることが分かった。
佐賀市の佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館には、真島さんの約1800曲を収めた作曲集が所蔵されており、花供養のうたについて「真島豹吉作曲、真島たに作詞」と記されていた。曲名は「追悼の歌」で、制作時期は転覆事故の16年前。亡くなった児童らの追悼行事で合唱する曲として作られ、事故の後も歌い継がれたとみられる。
事故があった13日には同小で命について考える集会が開かれ、地元のボランティア団体による転覆事故を語り継ぐ紙芝居や遺族による講話などがあった。花供養のうたも歌われ、真島さんが作曲したことが紹介された。6年の中山禮さんは「安らかに眠ってもらえるように気持ちを込めて歌った。これからも悲しい事故を忘れないように歌い継いでいきたい」と話した。
中山さんと平野さんは「長年歌ってきたのに、ずっと作者が分からないことが心残りだった。曲調は歌いやすく、歌詞も涙が出てきそうで、本当に分かってよかった」と話す。(井手一希)
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