頚肩腕症候群の基礎知識
けいけんわんしょうこうぐん 頚肩腕症候群 首から肩、腕にかけての痛みやしびれ、筋肉の凝りなどの症状が生じる症候群。いわゆる肩こりも含まれる 4人の医師がチェック 88回の改訂 最終更新: 2022.03.01 (斎木 寛・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師手や腕、肩、首などのだるさや痛み、しびれなどがしつこく残る病気です。同じ作業を繰り返すような業務に従事している労働者がかかりやすいとされています。具体的には、タイピングを多く行う人、工場で作業する人、調理をする人などが当てはまります。どのような仕事をしているかによって症状が異なりますが、手指、手関節、腕、肘、肩などのしつこいだるさ、痛み、しびれなどが見られます。診断するために特別な検査があるわけではなく、生活環境の問診から頚肩腕症候群は診断されます。他の病気との区別のために必要であれば、画像検査(レントゲン、CT、MRIなど)や採血検査なども行われることがあります。治療としては、まずは仕事などによる作業の負担を減らすことが最も重要です。その他、労働環境を整える、定期的な運動で疲れをとる、職場の人や家族に状況を理解してもらう、十分な睡眠をとる、痛み止めや緊張をほぐす薬を使用するなどが考えられます。頚肩腕症候群が心配な方や治療したい方は、会社に産業医がいればまずはそちらで相談してください。いなければ、整形外科や一般内科を受診してください。
- 首から肩、腕にかけての痛みやしびれ(異常感覚)、筋肉の凝りなどの症状が出る症候群
- いわゆる肩こりもこの症候群に含まれる
- パソコン作業などで目の疲れもある場合には、VDT症候群の可能性が高い
- 心理的な要因によって症状が現れたり、悪化することもある
- 広い意味:首、肩、腕の症状を含み診察、画像検査で原因が明らかになった疾患(変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなど詳細は下記)を含む
- 狭い意味:原因が明らかでなく、どの病気とも診断できないものを指す
- 首、肩、腕に痛みやしびれ(異常感覚)などの症状が出る病気
- 頚椎疾患:変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚髄腫瘍
- 肩関節疾患:五十肩(肩関節周囲炎)、腱板損傷
- 胸郭出口症候群
- リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症
- 首から肩、腕にかけての痛みやしびれ(異常感覚)、筋肉の凝り
- 自律神経症状として、頭痛やめまい、ふらつきなど多彩ではっきりしない症状が出やすい
- 診断のために特別な検査があるわけではなく、生活環境の問診から診断される
- 必要に応じて、同様の症状が出るような、他の病気が隠れていないかを調べる
- 画像検査(レントゲン、CT検査、MRI検査)
- 採血検査 など
頚肩腕症候群の治療法
- 原因となっている行動、習慣や姿勢を治すことが大切
- 日常や生活において、原因・誘因となる動作や姿勢を避けるようにする
- 長時間同じ姿勢をとる(デスクワークなど)
- 横になりながら長時間テレビを見る
- 枕の高さや形が合っていない
- 適度な運動、ストレッチ
- お風呂に入ったり、蒸しタオルなどで温める
- 病院で受けられる対症療法
- 鎮痛薬、筋弛緩薬、抗不安薬、湿布
- トリガーポイント注射
- 理学療法、作業療法(マッサージ、温熱療法など)
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