. 明治大正埋蔵本読渉記
明治大正埋蔵本読渉記
明治大正埋蔵本読渉記

明治大正埋蔵本読渉記

昭和挿絵傑作選(大衆読物篇)

1987年(昭62)国書刊行会刊。

 普通に買うにはちょっと高価な大型本だが、幸か不幸か国会図書館のデジタル・コレクションの送信サービス(登録要)でネット閲覧が可能だったので、数日掛けて少しずつ堪能した。パソコンの画面という制約はあるが、拡大縮小も自在で、素人の目としては満足だった。

 昭和初期から戦中期にかけて、大衆文学の隆盛とともに各雑誌は順番を争うように作家に執筆を依頼し、併せて画家に口絵や挿絵を注文した。この時代は挿絵と共に小説を楽しむ時代だった。新聞小説も量産され、挿絵なしでは興味が半減するほどと感じられた。

 この本ではこの時期の大人向け小説の挿絵画家、岩田専太郎、小田富彌、志村立美、小林秀恒、小村雪岱の5人の作品を紹介している。一部に色刷りの口絵や表紙絵あるいはレコードのジャケットなども含まれるが、とても各画家の全体像まで至らないのは仕方がない。傑作とされる一部を紹介したに過ぎないが、原作の小説を検索して、その過半数はデジタルで読めることもわかった。一枚の絵があるだけで、その小説への親近感が増すのも不思議である。☆☆☆

国会図書館デジタル・コレクション所載。個人送信サービス利用。

https://dl.ndl.go.jp/pid/12710306/1/1

 

 

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