犬の陰茎は一度入ったらなかなか抜けない…メスが嫌がっても交尾が続く"独自のロックオン式"という進化【2023上半期BEST5】 確実に繁殖を成功させなければならない重いプレッシャーがのしかかる
2023上半期BEST5 #教育 #再配信 2023/09/21 14:00- #61
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- 田島 木綿子 +フォロー 国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹
※本稿は、田島木綿子『クジラの歌を聴け』(山と溪谷社)の一部を再編集したものです。
写真=iStock.com/antoni halim ※写真はイメージです 全ての画像を見る(7枚) 野生動物はいつ襲われてもおかしくない状況で交尾する交尾する際の主導権と選択権は圧倒的にメスにあり、多くの生物のオスはメスの気を惹くために飽くなき作戦を企てている。
一方、メスはメスで、生存力の強い遺伝子を我が子に取り込む最適のオスを選択しようとこちらも必死である。
オスの努力がメスの思惑と一致し、やっと交尾できるチャンスを得ても、オスの試練はまだ続く。多くのオスにとって、交尾するときに最も重要なのは、自分の生殖器がメスのゴーサインと同時に、直ちに使える状態になり、交尾行動に移行できることである。
野生の環境下では、交尾できるチャンスはごく限られており、その限られたチャンスの中で、確実に繁殖行動を成功させなければならない。最大のプレッシャーがのしかかる。
さらに追い打ちをかけるように、いつ天敵が襲ってくるかもしれず、他のオスが横取りを企んでいるかもしれない。はたまた、急にメスの気持ちが変わってしまうことだってありうるのだ。
オスにかかる「限られたチャンスをものにせよ」という重圧そこでオスたちは、確実に繁殖行動を成功させるために交尾の仕方、さらには生殖器の形や構造まで、さまざまな工夫を凝らして進化してきた。
魚類や一部の無脊椎動物のように、メスから放たれた卵に精子を振りかければ受精が終わるのとは違い、哺乳類の場合、受精するためにはオス自らがメスの体内に自分の生殖子(精子)を注入しなければならない。
さらに、そのためオスは生殖器と自分自身の体とをいかにうまく連携させるかということも重要になる。
解剖学的にいうと、たとえばヒトを含む哺乳類の外部生殖器である陰茎の根元は、必ず骨盤に付着している。これによって、体の動きと生殖器を連動させることができる。さらに、陰茎は骨盤周囲の筋肉と連動して射精の準備を瞬時に整える。
それはもう「心技一体」とでも呼びたくなるような、見事な連携プレーなのである。
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