アニメリット!
今回は、『地縛少年花子くん』に登場する七不思議について解説します。
彼らは物語の中で重要な役割を果たす怪異で、多くのキャラクターが謎めいた存在です。
それぞれの怪異がどのような特徴を持っているのか、登場する順番に沿って詳しく説明していきます。
魅力的なキャラクターたちばかりなので、各キャラクターの活躍や個性が伝わるようにご紹介していきます。
- 【地縛少年花子くん】の七不思議一覧
- 七不思議メンバー・7番:トイレの花子さん(花子くん)
- 花子くんの目的とヤシロとの関係
- 七不思議メンバー・2番:ミサキ階段(ヤコ)
- 七不思議メンバー・5番:16時の書庫(土籠)
- 七不思議メンバー・1番:三人の時計守(蒼井茜、ミライ、カコ)
- 現在を司る時計守:蒼井茜
- 未来を司る時計守:ミライ
- 過去を司る時計守:カコ
- 七不思議メンバー・3番:カガミジゴク(ミツバ)
- 七不思議メンバー・4番:美術室のシジマさん(シジマメイ)
- 七不思議メンバー・6番:死神(薄暮)
- まとめ
【地縛少年花子くん】の七不思議一覧
『地縛少年花子くん』に登場する七不思議のメンバーは、以下の順で登場します。
- 7番目:トイレの花子さん(花子くん)
- 2番目:ミサキ階段(ヤコ)
- 5番目:16時の書庫(土籠)
- 1番目:三人の時計守(蒼井茜、ミライ、カコ)
- 3番目:カガミジゴク(ミツバ)
- 4番目:美術室のシジマさん(シジマメイ) 6番目:死神(薄暮)
それでは、各キャラクターについて詳しく見ていきましょう。
七不思議メンバー・7番:トイレの花子さん(花子くん)
『地縛少年花子くん』第1巻で初登場するのが、本作の主人公である花子くんです。
七不思議の7番目を務めるのが「トイレの花子さん」。
この怪異についての噂では、光の祖母が封印に成功したという凶悪な悪霊だとされています。
「旧校舎3階の女子トイレ3番目にいる花子さんは、呼び出した者の願いを叶えてくれる。ただし、花子さんに願いを叶えてもらうためには、代償として何か大切なものを差し出さなくてはならない。」
このような伝説が、ヤシロの通う学校で語り継がれていました。
ヤシロは「源先輩と両想いになりたい」という願いを抱いて、花子くんを呼び出します。
ニコニコと笑顔を見せながら、ヤシロが願う両想いを叶えるために手助けをしますが、怪異に関わった途端にその態度が一変します。
ヤシロを助ける代わりに、花子くんは彼女に対価として身体を差し出すことを求めました。
可愛らしい見た目とは裏腹に、花子くんの本性はドS。
ヤシロは花子くんとの縁を結んだことで、労働力として使われる羽目になってしまいます。
花子くんの目的とヤシロとの関係
花子くんの役割としては、七不思議のリーダーとして学園にいる怪異と人間との関係を適切に保つことにあります。
しかし、怪異である花子くん自身には「噂」を正しい形に修正したり、七不思議の依代を破壊する力がありません。
そこで、人間であるヤシロと縁を結び、ヤシロにその手助けをお願いしているのです。
普段はヤシロに対して、思わせぶりな言葉を投げかけたり、意地悪な行動を取ってヤシロを振り回すことが多い花子くん。
とはいえ、ヤシロが怪異に襲われるたびに必ず助けに現れたり、ヤシロに対して純粋な笑顔を向けるなど、少しずつ二人の距離が縮まっていきます。
花子くんは学園内の怪異と人間の関係を調整するために尽力しつつ、ドSな一面を持ちながらもヤシロとの絆を深めていく姿が描かれています。
特に、生前に友達が少なかったせいか、ぎこちないながらも少しずつヤシロとの距離を詰めていくその姿は、どこか愛おしいものがあります。
さらに、弟のつかさに対しては恐れを抱いており、その存在にビクビクしながら普段とは違う表情を見せることもあるのです。
そんなところもまた、花子くんの魅力の一部と言えるでしょう。
七不思議メンバー・2番:ミサキ階段(ヤコ)
『地縛少年花子くん』第1巻で登場するのが、七不思議の2番目「ミサキ階段」です。
「学園にある特定の階段。その階段の4段目だけは、絶対に踏んではいけない。もし破れば、死者の世界へ引き込まれ、その身体はバラバラに引き裂かれてしまう・・・」
そんな恐ろしい噂が流れていたのが、この七不思議です。
ある日、葵がこの階段の異界に連れ去られてしまい、ヤシロや花子くんたちは彼女を救うため、その異界へと足を踏み入れます。
そこで、迷い込んだ人間は「ミサキ」と名乗る謎の怪異から「身体を探してほしい」と頼まれます。
しかし、身体をうまく作れなかった生徒たちは次々と彼女に人形にされ、現実世界へ戻ることは二度と叶いません。
実は、「ミサキ」という名前は、彼女自身のものではなく、かつて存在した一人の教師の名前でした。
謎の怪異は、教師であるミサキを愛していた女性で、彼はすでに亡くなってしまっています。
「もう一度、ミサキに叱られたい・・・」
そんな想いから、戻らないミサキを自ら作り出そうとしたのです。
しかし、その計画はヤシロたちによって阻止されます。
ミサキに髪を切ってもらった大切なハサミ、それが怪異の依代でしたが、それを破壊されてしまい七不思議としての力を失います。
歪められていた「ミサキ階段」の噂は元に戻り、怪異も本来の姿を取り戻しました。
その姿は、ミサキに出会った稲荷像のヤコ。
実は、「ミサキ」という怪異だと思われていたのは、狐(稲荷像)だったのです。
放送部によって噂が歪められていたものの、本当は一途にミサキを想うメスの狐だったという真相が明らかになります。
乙女心を抱き続けるヤコの姿はとても可愛らしく、また切ないものです。
ちなみに、新しい噂として、「ミサキ階段」は恋愛のパワースポットとして変わったのでした。
七不思議メンバー・5番:16時の書庫(土籠)
『地縛少年花子くん』第3巻で登場するのが、七不思議の5番目「16時の書庫」です。
「かもめ学園の図書館には、16時にだけ入れる特別な書庫がある。書庫にあるのは人の名前がついた本で、書かれているのはその人が学園にいる間の記録。これまで何をしたのか、これから何をするのか、過去も未来も全てが書かれている 。」
そんな不思議な噂が語り継がれている場所です。
この書庫を管理しているのが、土籠(つちごもり)という怪異です。
ヤシロたちが読んではいけない「赤い本」(未来に関する記述)を読んでしまった際に、土籠が姿を現します。
口調は荒っぽく、ぶっきらぼうな性格の蜘蛛の怪異で、人の秘密を暴くことが大好きという少し厄介な存在です。
しかし、普段は学校の教師として人間の中に紛れ込んでおり、気弱で優しげな性格を演じています。
そのギャップが魅力的でもあるキャラクターなのです。
土籠にとって最も大切なものは、「月の石」という依代。
これは、かつて土籠の教え子だった花子くん(柚木普・ゆぎあまね)からもらったものだったのです。
土籠は花子くんが教師になるという未来を、花子くんが生きていた頃から七不思議として知っていました。
しかし、花子くんは地縛霊になってしまったのです。
その事実について、土籠は深く悔やんでいます。
土籠は、花子くんやヤシロたちのことを陰ながら見守り、時には導くなど、実は非常に面倒見が良い存在です。
その隠れた優しさが、とてもかっこいいキャラクターです。
七不思議メンバー・1番:三人の時計守(蒼井茜、ミライ、カコ)
『地縛少年花子くん』第5巻で登場するのが、七不思議の1番目「三人の時計守」です。
学園内に存在する古い時計を守り、時間を操るという七不思議のメンバーたち。
現在、過去、未来をそれぞれ司る3人の時計守を順にご紹介します。
現在を司る時計守:蒼井茜
現在の時間を操る時計守として登場するのは、蒼井茜です。
茜はヤシロたちと同じクラスメイトで、葵のことが大好きな普通の人間ですが、ある日突然、時計守の役割を担うことになりました。
茜は特殊な時計の力を使い、1日3回、5分間だけ学園の中の時を止める能力を持っています。
この力を手にしたきっかけは、中等部の入学式の日、葵が落ちてきたガラスに当たりそうになった時のこと。
葵が怪我を避けられない状況に
「止まれ 止まれ 止まれ 止まれ・・・!!!」
と茜は葵を助けたい一心で強く願い、時を止める力を手に入れたのです。
それ以来、茜は一途な想いで葵を守るためにその力を使い続けています。
ちなみに、茜が時計守の役目を引き受けたのは、実はカコとミライによる計画的な勧誘の結果であり、完全に仕組まれたものだったのです。
そのため、茜は騙されて怪異と縁を結ばされてしまったという、不憫な過去をもっています。
未来を司る時計守:ミライ
未来を操る時計守は、ミライという幼女。
彼女は手で触れたものの時間を自在に進める能力を持っています。
ミライは好奇心旺盛で、いたずら好きな性格から、時々勝手にどこかへ逃げ出しては、学園内の物の時間を勝手に進めて遊ぶことがよくあります。
しかし、そんなミライでも、時間を進めることのできない存在が一人だけいるのです。
過去を司る時計守:カコ
過去を操る時計守は、カコ。
カコは時計守のリーダーで、学園内の時間を巻き戻す力を持っています。
リーダーとして、茜やミライを見守りつつ、学園の時間を管理することがカコの役割です。
七不思議メンバー・3番:カガミジゴク(ミツバ)
『地縛少年花子くん』第6巻で登場する七不思議の3番目は、「カガミジゴク」です。
カガミジゴクは、鏡の向こう側の世界に住む怪異で、人の心を映し出す力を持っています。
この怪異は、人間を鏡の中の世界に引き込み、その人が恐れるものやコンプレックスを刺激しながら、生者との入れ替わりを目論むという存在です。
ヤシロもこの異世界に誘い込まれ、自身のコンプレックスである「大根足」をしつこくいじられる羽目になりました。
しかし、カガミジゴクはつかさ(司)によって不幸にも物語から姿を消すこととなります。
つかさは厳しい処置によりカガミジゴクを排除し、その後、新たに創造したミツバの複製体にカガミジゴクの残存物を処理させます。
そして、つかさは記憶を完全に失っているミツバを利用し、「このまま消えるか、それとも七不思議として生きるか」という選択肢を突きつけます。
結果として、ミツバは新たな七不思議の3番目としてその役割を引き受けることになりました。
生前の記憶を完全に失ったミツバは、かつて光との間に築いた友情さえも、つかさの手によって消されてしまいます。
そんな中でも、七不思議として「生きたい」と望むミツバの姿は胸を打ちますし、何も覚えていないミツバと再び友達になろうとする源光(みなもとこう)の行動はとても素敵です。
ミツバが七不思議としての運命を受け入れる姿が描かれる『地縛少年花子くん』の漫画原作7巻は、特におすすめのエピソードといえます。
七不思議メンバー・4番:美術室のシジマさん(シジマメイ)
『地縛少年花子くん』第9巻で登場する七不思議の4番目は、美術室のシジマさん(シジマメイ)です。
シジマメイはとても絵が上手な少女でしたが、家族から絵を描くことを反対されてしまいます。
彼女が絵を描けるのは、卒業するまでの間だけ。
その事実に絶望し、シジマメイは悲しい結末を迎えてしまいました。
そして、亡くなった今でも幽霊となり、校内で絵を描き続けているのが美術室のシジマさんという七不思議としての姿です。
シジマメイは、人の望みを叶える世界を絵に描き、その世界に人を取り込むことができる怪異です。
彼女が描いた世界では、花子くんが柚木普として平穏に暮らし、ミツバも受け入れられた世界が広がっていました。
その中で、ヤシロと光も閉じ込められてしまいます。
元の世界へ戻ろうとする二人に対して、シジマメイは虚構の世界の主人公である柚木普と三葉惣助の2人を排除すれば現実世界に帰れると伝えます。
しかし、ヤシロと光にとって、それは現実的な解決策ではありませんでした。
シジマメイの望みは、『四島メイの存在を消すこと』。
つまり、過去の四島メイの運命を変えることがシジマメイの願いだったのです。
生前、四島メイは病弱で、病床に伏しながらも絵を描いていました。
その時の作品は美術室に飾られ、そこからある噂が広まります。
「この絵を描いた女の子は悲しい結末を迎えてしまった。そして怨念が今も美術室に残っている・・・」という偽りの噂が広まり、シジマメイは七不思議の一員となってしまったのです。
シジマメイは過去の自分が絵を完成させ、寄贈する前に、自らの存在を消し去ろうとしていたのでした。
エソラゴト編は、感情が揺さぶられるエピソードが満載です。
シジマメイと四島メイの関係は尊いし、もしも花子くん(普)が生きていてヤシロと一緒に学校生活を送ることができたら・・・という幻想も描かれます。
また、光とミツバの関係が深まっていく様子も見どころの一つです。
このエピソードは、『地縛少年花子くん』の漫画原作9巻から11巻に収録されているので、ぜひ読んでみてください。
七不思議メンバー・6番:死神(薄暮)
『地縛少年花子くん』第12巻の最後で初登場するのが、七不思議の6番目「死神(薄暮)」です。
名前は薄暮(はくぼ)。
薄暮は、不思議な笛を持ち、その音色で人を捕らえる能力を持っています。
その音を聞いてしまうと、死神の元へと誘われ、命を落としてしまうという非常に恐ろしい怪異です。
物語では、葵が連れ去られた際、いなくなってしまった葵を探すヤシロと茜を異界へ誘う場面が描かれています。
仮面をかぶり、関西弁で話すのが特徴的です。
6番目の七不思議である薄暮は、盂蘭盆(うらぼん)が近づく時期にしか現れない怪異といわれています。
盂蘭盆とは旧暦7月15日、現在の8月か9月にあたるお盆のことで、この世とあの世の境目が最も曖昧になる期間を指します。
6番は、七不思議の中で最も正体が掴みにくい存在であり、これまで問題を起こしたことはありませんが、年に一度、盂蘭盆の時期にしか現れないため、花子くんですら彼のことをほとんど知りません。
薄暮の目的は「境界という曖昧な場所をなくすこと」。
そのために、カンナギ様である葵を生贄として捧げようとします。
6番は冥界の番人であり、あらゆる生命の運命に影響を与える神秘的な存在ですが、それは彼の一側面に過ぎません。
薄暮が司るのは生命の循環であり、絶望的な状況にある命を救う力も持っています。
まとめ
今回は、『地縛少年花子くん』に登場する七不思議について解説しました。
番号順に並べると、
- 1番:三人の時計守(蒼井茜、ミライ、カコ)
- 2番:ミサキ階段(ヤコ)
- 3番:カガミジゴク(ミツバ)
- 4番:美術室のシジマさん(シジマメイ)
- 5番:16時の書庫(土籠)
- 6番:死神(薄暮)
- 7番:トイレの花子さん(花子くん)
それぞれが個性豊かで、癖があるけれどとても魅力的なキャラクターたちです。 ぜひ、原作を読んでその魅力を感じてみてください!