南洋の巨大タチウオ 「オキナワオオタチ」を釣る |
南洋の巨大タチウオ 「オキナワオオタチ」を釣る READ 2016.06.19-
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ある年、私はタチウオ釣りにハマってしまった。大阪湾へ通いまくり、エサ釣りからルアー釣りまで、いろいろな釣り方に挑んだ。
あまり頻繁に船に乗っているものだから「本業、漁師だっけ?」と茶化されるほどだった。 そんなある日、テレビで衝撃的な映像を見た。
珍生物ハンターの平坂寛さんが、化け物みたいなタチウオを沖縄で釣っているではないかぁ~!! その正体は、あまりの大きさから「メガタチ」とも通称される「オキナワオオタチ」だった。 テレビ番組で珍生物ハンターの平坂さんが釣ったオキナワオオタチ。並サイズのタチウオと比較するとこの迫力。
そこから私の夢は始まり、ついに2015年の12月に人生初上陸となる沖縄へと飛んだのだった。 特注の竿ケース。上だけやけに太くて、妙に卑猥な形になってしまった。
青い海を空から見て、いきなりテンションが上がる。
オキナワオオタチは本土のタチウオに比べてかなり深い水深に生息している。そのため、釣り上げるには船を出す必要があるのだ。つまり、釣行自体の成否が天候に大きく左右される。
初日は安定した釣果が期待できるという夜便をチャーターしていたのだが、予報を見るかぎり海況は良くなさそうだった。不安には思っていたのだが案の定、那覇へ着いてすぐに出船中止の報告が船長から届いた。
夜釣りに挑めるチャンスはこの一晩限りだったので、結構なショックである。が、せっかくの旅なのだから、トラブルも楽しまなければ。気分を入れ替えて、1日目は沖縄料理と泡盛を思い切り堪能する事にした。 呼び鈴じゃなく、呼び豚。ブヒ、ブヒ。
翌朝、海は凪いでいた。
オキナワオオタチで有名な船「キャプテンズ沖縄」にはやる気持ちを抑えて乗り込む。
オキナワオオタチ釣りに使用するのは、大きな釣り針とオモリを一体化させた「テンヤ」という仕掛け。本土のタチウオ釣りにも使われる漁具だが、サイズが大違いで、こちらは80号(300g!)もある。
これに2枚におろしたサンマの塩漬けを針金で縛り付け、オキナワオオタチの潜む250-270mの水深へと沈める。 狙うのは200m以深、正真正銘の深海。仕掛けを沈めるのにも時間がかかる。
すると、早々に反応が。「タチウオ界のラスボス」にいよいよ会えるのかと思いきや、上がってきたのはエソ…! エソとはいえ大きい!メガエソ!
開放的なお手洗い。
気を取り直して仕掛けを落とす。仕掛けが海底に着いたのを竿先で確認し、少しずつ巻き上げてオキナワオオタチを誘う。 すると、ツンツンとアタリが!…しかし、なかなかガッチリとは食い込まない。タチウオ釣りに付き物の駆け引きが始まる。焦らし方もメガ焦らし!
そしてついに、大きな引き込みがキタ~!
針を振り外して逃げられるのではとドキドキしながらリールを巻く。時折見せる大きな引き込みに、エクスタシーを感じながら。そして、水面に長い銀色の影が浮いた。
「キマシタ~!!」 オキナワオオタチだ!! 少し浮かれる私達。
大きさは130cm位。しかも、同船者二人と同時のトリプルヒット! 大阪湾だったら「ドラゴンサイズ」と呼ばれる特大級。これがトリプルヒットとなれば、新聞に載るレベル!浮かれて当然なところ!
だが、ここは沖縄名護湾。これでもまだまだアベレージサイズとの事。私が狙うは身長(154cm)越えのメガサイズなのだ。 今まで普通のタチウオ釣りしかしたことのない私からすると、十分に大きく見えるけど…。
もっともっと大きなヤツを!と息巻くが、「自分超え」の壁は高く、あえなくストップフィッシング。勝負は翌朝へ持ち越しに。 美人多いって、ええ街やぁ~。帰り道、この看板を発見し思わずキョロキョロ。美人もいいけど、奇麗な空に癒されちゃう。
空が広いってイイネ♪
夜はお肉と一緒に、釣りたてのメガタチでBBQをする事に。 タチウオBBQは初めての経験。
正直に言って、タチウオにしては脂があまり乗っていない。アッサリめのお味だ。 後日、大阪にいらしたキャプテンズ沖縄の船長に脂の乗った大阪湾のタチウオを食べてもらったら、その美味しさに感動してくれていた。
そして迎えた釣り最終日。 「日が昇る前から狙いましょう」と、朝5時に出船。釣れそうな気配がムンムン。根拠は一切無いが。
すると、いきなりいいアタリが!! 前日よりもサイズアップした145cmのオキナワオオタチをゲット! 沖縄の人は顔が濃いイメージだけど、タチウオもそうなのね。
顔もデカイし歯もイカツイ!歯というよりも、むしろ牙と表現した方がいいかも。 タチウオの歯って、ほんの少し触れただけで、スパーンって切れて血が中々止まらないのに、こんなの噛まれた日にゃ、指が飛んでしまうのではなかろうか。
水深250mという世界は、こんな牙が必要な環境なのかもしれない。 目標サイズまであと一歩!
その後、目標目指して、再び仕掛けを落とすが、釣れたのはフトツノザメ(Squalus mitsukurii)。 鮫肌と自分の肌を比べてからのリリース。
その後、更なる記録は伸ばせないままストップフィッシング。 しかし、同行のメンバーが土壇場で「メガタチ」と呼ぶにふさわしい大型個体をゲット! メンバーが釣った良型のメガタチ。
ド迫力の良型を目のあたりにし、感動と共に悔しさが。と、同時に近日中の再チャレンジが確定してしまった。 そして釣りの後は、後ろ髪を引かれつつ、ずっと行きたかった美ら海水族館へ。 パノラマな巨大水槽は圧巻。
肛門の位置を学ぶ。とても大切なことだ。
そしてリアルな海中世界にも。 初のシュノーケリングは、最初少しテンパった。
中をのぞくと奇麗な魚が。 群れで泳いでるのに、釣れない時は釣れないんだよね。
シーズン中は、芋洗い状態だと聞く青の洞窟も、シーズンオフという事で、貸切。 マジで青かった!12月は狙い目かも。
さて、大阪に戻ると以前にもましてメガタチの事が頭から離れない。それは、160cm越えの真のメガタチを狙うという目標が出来たからであろう。
ウズウズしながら迎えた2016年1月。 「週刊釣場速報」という釣りの新聞の取材で、メガタチ取材を行く情報をキャッチ。 日程を確認すると、1泊2日の強行日程。しかも釣りの日は1日のみのワンチャンス。 シケで船が出ないと観光で終わる。リスキーだと分かっているけど、気持ちは止められない。すぐに同行を申し込んだ。
生まれて初の沖縄へ、ひと月の間に二度も行くことになるとは思わなかった。 それほどの魅力と悔しさがあったのだ。そして、意外と大阪からのアクセスが良いことが判明したことも大きい。
再び沖縄へチェックイン。天気はまさかの雨風。中止告知が怖くて船長さんに電話する事さえためらった。 好きな人に、告白の返事をもらう以上にドキドキして連絡してみると、夜便出船決行!思わずガッツポーズ! 前回と今回では、想いが遥かに違う。
さらに、同行者全員がメガタチを抱えての新聞一面を狙っていた。 めっちゃ揺れたけど、自分で驚くほどに集中。
集中してテンヤを操作する。 ゆっくりと巻き上げ、ゆっくり落とすことを心がける。すると、不意に、フワリとテンヤの重みが竿から消えた。 ん、アレ!?仕掛け切られた?いや、喰い上げだ。餌をくわえて浮上してきてる!
「キター!!」
崖っぷちで、「この手を離すなよ~!」と叫ぶ映画のワンシーンのように、「バレるなよ~」と心の中で叫びながら250mの長距離を巻き上げる。 魚の大きさと感動の大きさは比例する。
間違いなく、今までで一番大きい! タチウオと言うより怪獣っぽい。ガオガオ。
測ってみたら、166.9cm!! 自分の身長も、目標の160cmもクリア!! 正真正銘のメガタチをGET!! リベンジ大成功☆ 幅は指10本以上!本土ではあり得ないサイズ!
大興奮と大雨で、ライフジャケットが開くハプニングも。 ボトって落ちたので、一瞬、漏らしたかと思ったよ。
顔に嬉しさが、にじみ出てるっ。
かけがえのないメモリアルフィッシュに出会えたのだ。興奮も致し方ないだろう。
そして翌日は、興奮を引きずりながらハブVSマングースショーへ。 ええ味、醸し出してます。
残念な事に、ハブとマングースの戦いだけは、ビデオでの観賞に。 レロレロ~♪
余談ですが、パンチの効いたお土産を発見。 そそられるような、そそられないような。
名前も形も一皮剥けてます。
そして、後日に発売となった新聞はコチラ。 嬉しくて大人買いしてしまいました!
リベンジも無事大成功した沖縄メガタチ釣行となったわけだが、実は、今の私はもう次のさらなる目標を抱いている。 それはキャプテンズにおけるジギング記録192cmを塗り替える事!
タチウオも夢も、メガサイズがいいのだ☆
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