朗読での間(ま)の使い方基本4選
2015年記事を改変しました(2017.8.10)
こんにちは! 朗読のコツを紹介している朗読講師のさとうです。
みなさんは朗読するときに大事なもの(効果的なもの)ってなんだと思いますか?
大事なものはいろいろありますが、間(ま)も大事なもの(効果的なもの)のひとつですね。
「間(ま)が大事なのはわかっているけど、どんなふうに使いこなせばいいのかわからない」という悩みはありませんか?
朗読で一番重要なものは間(ま)であり、一番難しいのも間(ま)です。 そもそも間(ま)ってどんな効果があるのでしょうか。
どんな効果があるのかがわかれば、どこに間(ま)をあければいいか、ということがわかりますよ。
今日は、朗読のどんな場面で間(ま)をあければいいのか、基本的な4種類を紹介します。
スポンサーリンク 目次- 物語の場面が変わるときは、長めの間(ま)をとる
- 時間が経過したときは、長めの間(ま)をとる
- 聞き手に想像してもらいたいとき、長めの間(ま)をとる
- セリフと地の文は間(ま)をあける
- まとめ
物語の場面が変わるときは、長めの間(ま)をとる
御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれをおろしなさいました。 こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていたかんだたでございます。 「蜘蛛の糸」芥川龍之介
「それをおろしなさいました」は極楽の話、「こちらは」からは地獄の話、と大きく場面が変わります。 そんなときには、長めの間(ま)をあけることによって「場面が変わった」ということを聞き手の人に伝えることができます。
「まっすぐにそれをおろしなさいました。(長めの間)こちらは地獄の底の血の池で、」
時間が経過したときは、長めの間(ま)をとる
ごんは、ほっとして、うなぎの頭をかみくだき、やっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。 十日ほどたって、ごんが、弥助やすけというお百姓の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木のかげで、弥助の家内が、おはぐろをつけていました。 「ごん狐」新美南吉
「のせておきました」から「十日」という日が経過しています。月日が過ぎたことを表すために、長めの間(ま)をとることで、時間の経過を表現できます。
「・・にのせておきました。(長めの間(ま))十日ほどたって、・・」
聞き手に想像してもらいたいとき、長めの間(ま)をとる
ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、にげていきました。 ほら穴の近くの、はんの木の下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。 「ごん狐」新美南吉
「逃げていきました」を読んだ後に、聞き手の人に(にげていってどうなったのかなぁ)と想像してもらう時間が必要です。そのため、長めの間(ま)をとることで、聞き手の人に想像してもらうことができます。 余韻を残したいときも同じですね。
「にげていきました。(長めの間)ほら穴の近くの、・・」
セリフと地の文は間(ま)をあける
しかしトロッコは二三分の後のち、もうもとの終点に止まっていた。 「さあ、もう一度押すじゃあ」 良平は年下の二人と一しょに、又トロッコを押し上げにかかった。 「トロッコ」芥川龍之介
セリフだとわかりやすくするために、セリフの前後は間(ま)をあけます。間(ま)をあけないと、地の文なのか、セリフなのかわからなくなってしまう場合があります。
「止まっていた。(間ま) 「さあ、もう一度押すじゃあ」(間ま)良平は年下の二人と一しょに」
まとめ
間(ま)をあけると 「場面がかわった」ことがわかる 「時間が経過した」ことがわかる 「想像する時間」がとれる 「余韻」に浸れる。
ということは、
間(ま)をとるのは 場面が変わるとき 時間が経過したとき 想像してもらいたいとき セリフの前後
ということになりますね。
最初のうちは、原稿に間(ま)をいれるところなど、印をいれるようにするといいですよ。
ぜひ、活用してみてください!
間(ま)をうまく使って、聞き手の人に想像する時間を作りましょう。
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