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もし、クラブミュージック界隈で変人奇人の"天下一武闘会"みたいなものがあれば、間違いなくそこの決勝トーナメントに出場できるくらい、過去のパンチの効いたエピソードを挙げていくと枚挙にいとまがないUKクラブミュージックシーンのレジェンドThe KLF。そんな彼らが、このほど、今年元旦に過去の名曲、通称"スタジアムハウス三部作"と称されるシングル「3 A.M. Eternal」、「Last Train to Trancentral」、「What Time is Love?」など8曲を収録したコンピ的アルバム『Solid State Logik 1』に引き続き"新作"アルバムとなる『Come Down Dawn』をリリースしました。
同アルバムは、かねてよりリリースが予告されていた『Solid State Logik 1』含む5つの作品を発表するリリースプロジェクトのうちのひとつ。今回リリースされた『Come Down Dawn』は、彼らが1990年にリリースした名盤『Chill Out』を元ネタ?にした”プレミックス”的作品で全12曲が収録されています。
では、この”プレミックス”とはどういうことかと言いますと、『Chill Out』で使用されていた Elvis Presley「IntheGhetto」、Fleetwood Mac「Albatross」、Acker Bilk「Stranger on the Shore」などのサンプルを除いた状態のもの、つまり、"作ったトラックに著作権的に危ないサンプリングネタを乗せていない状態"のことを指すのだと思います。
youtu.be
また、彼らのウェブサイトにはThe KLF以前に名乗っていたユニットの名義"The JAMs"こと、The Justified Ancients of Mu Muが1989年にライブレコーディングしたものという記載があるほか、"Evil Graham Leeのペダルスティールギター、見知らぬトゥヴァン・シェパード(犬)の喉歌、Doctor Wade師のスピリチュアルガイダンス"などがサンプリングネタとして使われているとあります。ただ、この辺りのサンプリングネタは『Chill Out』のwikiを改めて確認したところ、そちらでも使われていた模様("見知らぬトゥヴァン・シェパード(犬)の喉歌"とはトゥヴァ人による"*フーメイ(ホーメイ)"のこと指していると思われる)。*モンゴルでいうところのホーミー
なので、『Come Down Dawn』は、まさに『Chill Out』の”プレミックス”((著作権的に危ないサンプリングネタを除いた))という表現は正しいのかなと思いました。
The KLFは、1992年に全てのバックカタログを廃盤にしているため、現時点ではサブスクで正規に『Chill Out』を聴くことはできませんが、ネット上にはファンがアップロードした音源が転がっているので、興味がある方は『Come Down Dawn』と『Chill Out』を聴き比べてみるのもいいでしょう。
ちなみにThe KLFの5つの作品を発表するリリースプロジェクトは、彼らがこれまでに先述のThe JAMsなど様々な名義でリリースしてきた全カタログを網羅するというものです。同プロジェクトからは今後、"Kick Out The JAMs"、"Pure Trance Series"、"Moody Boys Selection"といった過去のThe KLF関連曲リリースが準不同で行われる予定です。
The KLFに関しては、The KLFマニアが立ち上げているファンサイトのThe KLF Onlineが詳しいので、興味も持った人はこちらも是非、チェックしてみてください。最後に余談ですが、私はThe KLF関連の逸話では、ABBAに無許可でDancing Queenサンプリングしていたことに対し、クレームをつけられ、使用許諾を得るためにスウェーデンまでABBAに会いに行くも結局、会えず、問題の曲が収録されたアルバムを500枚ぐらい燃やすというやつが好きです。▶︎Follow letter music Twitter!
Top Image via DJ mag
Reference:https://klfrs.com/https://ra.co/news/74583https://en.wikipedia.org/wiki/Chill_Out_(KLF_album)