. スピードスケート堀川桃香「やめたい、自信がない」十勝の牛好き18歳、北京へ急成長の裏に苦悩
スピードスケート堀川桃香「やめたい、自信がない」十勝の牛好き18歳、北京へ急成長の裏に苦悩
スピードスケート堀川桃香「やめたい、自信がない」十勝の牛好き18歳、北京へ急成長の裏に苦悩

スピードスケート堀川桃香「やめたい、自信がない」十勝の牛好き18歳、北京へ急成長の裏に苦悩

スピードスケート堀川桃香「やめたい、自信がない」十勝の牛好き18歳、北京へ急成長の裏に苦悩 2022年2月10日 6時0分スポーツ報知

 スピードスケートは10日に女子5000メートルが行われる。日本勢最年少で長距離のホープと期待される堀川桃香(18)=白樺学園高=が初出場。五輪デビューを前に母・智子さん(48)が取材に応じ、子牛が大好きな優しい人柄を明かした。

 堀川は十勝平野が広がり、日高山脈から日本一の清流「歴舟川」が流れる北海道・大樹町に生まれた。実家は酪農業。東京ドーム43個分に相当する約200ヘクタールの敷地には乳牛880頭が飼育されている。堀川も幼少期から子牛の世話を手伝った。

 子牛は1回に3キロ、朝晩で計6キロのミルクを飲む。多い時は50頭。朝5時から3時間をかけ、バケツを何度も運ぶ大変な作業だが、今でも帰省すると、決まって牛舎に顔を出し、母を手伝う。観察力にも優れ「あの牛、調子悪いね」とすぐに気付く。「きょうだいの中で一番牛が好きだった。この仕事が合ってるのかなと思う」と目を細めた。

 猫も大好きだ。屋根裏に挟まっていた猫を助け、出産を迎えた時は最後までじっと見守った。鼻をけがしていた猫を見かければ、連れ帰って世話をした。今も自宅で飼う3匹と牛舎に遊びに来る猫たちと遊ぶことが癒やしになっている。

 動物を愛する少女が滑り始めたのは幼稚園の年中だった。5人きょうだいの4番目。全員がスケートに取り組み、中学までは祖父・要一さん(72)の車で片道1時間かけて帯広のリンクに通った。2歳上の姉とスケートも料理も張り合い、中学1年の時に全道大会で上回るほどになっていた。

 4年前、全十勝選手権の優勝者が招待され、平昌五輪を現地で観戦した。いずれは同じ舞台に…という思いは抱いたが、北京五輪に間に合うとは想像していなかった。ただ、今季の急成長で周囲の期待が高まり、昨年末の代表選考会の前日には母に「緊張で眠れない。やめたい。もう続けていく自信がない」と打ち明けたほど、追い込まれていた。

 それでも、選考会2位で5000メートルの代表切符をつかんだ。これまで感じたことのない重圧に打ち勝ち、18歳で立つ舞台。母は「今回はまだメダルを取るとかそういう状況ではないと思う。ベストを尽くして、楽しんできてほしい」。のびのびと滑り切ることを願っている。(林 直史)

 ◆堀川 桃香(ほりかわ・ももか)2003年7月10日、北海道・大樹町生まれ。18歳。4歳でスピードスケートを始め、大樹中2、3年時に3000メートルで全中2連覇。白樺学園高に進み、20年世界ジュニア選手権3000メートル2位。20年から全国高校選手権で2年連続2冠。21年に5000メートルで日本ジュニア記録更新。家族は父・拓生さん(48)、母・智子さんと兄・大地(22)、翼(21)、姉・さくら(20)、弟・雄大(14)。

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