後腹膜線維症の基礎知識
こうふくまくせんいしょう 後腹膜線維症 太い血管や腎臓が存在する後腹膜という部分に炎症や線維化が起こった状態 4人の医師がチェック 47回の改訂 最終更新: 2022.05.30 (斎木 寛・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師大血管や尿管が位置する後腹膜という場所が線維化を起こす病気です。原因は自身の異常な免疫が関係していると考えられています。後腹膜線維症の症状は体重減少や背中の痛みなどがありますが、腎臓の機能低下をきっかけとして発見されることもあります。後腹膜線維症の診断はCT検査やMRI検査が行われ、ステロイドで治療することがあります。後腹膜線維症の治療は泌尿器科や腎臓内科、アレルギー膠原病内科などで行われます。
- 後腹膜に炎症や線維化が起こっている状態
- 後腹膜(大動脈や尿管の周囲)で起こった炎症の影響を受けて、線維化(細胞が変化して機能を失ってしまうこと)する
- はっきりとした原因は不明
- 以下のようなものが関連していると考えられている
- 感染症(結核など)
- 自己免疫疾患(IgG4関連疾患)
- 薬剤の副作用
- ペルゴリド、ブロモクリプチン、エルゴタミンなど
- 放射線治療の副作用
- 腹部の手術 など
- 上記の要因と関係なく発症する場合も多い
- 以下のようなものが関連していると考えられている
- 主な症状
- 背中や腰の痛み
- 不自然な体重の減少
- その他に尿管が狭くなると水腎症や腎不全の原因となる
- 血液検査
- 画像検査
- レントゲン(X線写真)検査
- CT検査
- MRI検査
- 必要に応じて腹部血管造影検査を行う
- 後腹膜の組織を生検して顕微鏡検査を行い診断が確定される
後腹膜線維症の治療法
- 確立した治療法はない
- ステロイドや免疫抑制剤が用いられる
- 尿管の狭窄による水腎症があれば、尿管ステントの留置や手術による狭窄の解除を行う
後腹膜線維症の治療は一部(水腎症の治療)は泌尿器科で行われますが、薬物治療は主に内科で行われます。受診する医療機関にアレルギー膠原病内科があれば最適な受診先となりえます。もしアレルギー膠原病内科が存在しない場合には、一般内科を受診してください。
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