手根管症候群の基礎知識
しゅこんかんしょうこうぐん 手根管症候群 正中神経が手首の神経の通り道(手根管)で圧迫されてさまざまな症状が起こる状態 9人の医師がチェック 95回の改訂 最終更新: 2024.12.16 (斎木 寛・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師正中神経という腕から手にかけて伸びている神経が手根管(手首の近く)という場所で圧迫された状態です。親指・人差し指・中指などに、しびれや痛みを感じます。また、圧迫が長期間になると、親指の筋肉が細くなってしまいます。診断のために、診察やレントゲン検査、超音波検査が行われます。治療には保存療法と手術があります。保存療法とはビタミンB12や鎮痛剤の内服と手首の安静を併用した方法です。保存療法に効果がない場合は神経の圧迫を取り除くための手術を行います。手根管症候群が心配な人は整形外科を受診してください。
- 正中神経という神経が、手首の神経の通り道(手根管)で圧迫されてさまざまな症状を起こした状態
- 中高年の女性に多く発症する
- 手首を酷使する職業やけが、腫瘤により発症しやすい
- 正中神経が働く指(親指・人差し指・中指)のしびれや痛み
- 指・人差し指・中指を使う動作がしづらくなる
- 箸を使う、ボタンをかけるなど
- 母指球(親指の付け根周辺の筋肉)の萎縮(筋肉が細くなること)
- 身体診察が診断に重要
- チネル徴候:手首の手根管部を叩くと痛みやしびれが広がる
- ダルカン徴候:手根管部を指で押すと痛みやしびれが広がる
- ファーレン徴候:手首を曲げて1分程度経つと、痛みやしびれが広がる
- レントゲン検査や超音波検査
- 手根管を圧迫するような骨の異常や腫瘍などがないかを確認する
- 神経伝導検査
- 神経を2箇所から電気刺激をして、刺激の伝わる速度を調べる検査
手根管症候群の治療法
- 安静の保持
- 手を酷使しない
- 書物やパソコンなどの作業中に症状がある場合は休憩をはさむ
- 保存療法
- 薬物療法
- ビタミンB12の服用:神経の回復を促す
- NSAIDs:痛み止め
- ステロイド薬の注射:手根管の内部に注射し炎症を抑える
- 装具(手首を保護するもの)の着用
- 手首をまっすぐにする固定するもの
- しびれや痛みの軽減効果が期待できる
- 就寝時にもつけると良い
- 薬物療法
- 手術:神経剥離術
- 靭帯を切開して正中神経の圧迫を取り除く
- 30分から1時間程度
- 日帰り手術を行っている施設もある
- 小型のカメラを用いた手術法(内視鏡下手術)もあり、普通の手術よりも傷が小さく済み、社会復帰が早くなる
- ストレッチ
- 効果があるという意見もあるが、一定の見解は得られていない
本サービスはこちらの編集プロセスに従って制作されています。できる限り正確な情報となるよう努めていますが、内容の正確性を完全に保証するものではありません。情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。
本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。
本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。