『コストコ箕面倉庫店(仮称)』大阪府箕面市・川合山之口地区に「コストコ」計画が本格化 現地の最新状況26.02【2027年7月竣工、夏〜秋頃に開店予定?】
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大阪府箕面市北部の川合・山之口地区で、会員制倉庫型商業施設「コストコ箕面倉庫店(仮称)」の計画が本格化しています。都市計画の変更、土地区画整理事業の進展、大規模小売店舗立地法(以下、大店立地法)の手続きに加え、現地に「建築計画のお知らせ」が掲示されたことで、計画は構想段階を明確に超え、実行フェーズに入ったといえます。
本記事では、公開資料および現地で確認された一次情報をもとに、計画の背景、建築規模、関係者それぞれの意図、地域への影響を整理します。
※「コストコ箕面倉庫店(仮称)」は、筆者が記事作成にあたり便宜的に用いている仮称であり、正式名称ではありませんのでご注意ください。
市街化調整区域が抱えてきた課題と再開発の経緯
川合・山之口地区は、長年にわたり市街化調整区域として、農業を中心とした土地利用が続いてきました。しかし近年は、
・農業後継者不足・耕作放棄地の増加・土地利用の固定化
といった構造的な課題が顕在化していました。
一方で、地区内を茨木箕面丘陵線などの幹線道路が縦断しており、自動車交通の利便性が高い立地でもあります。こうした状況を背景に、2018年には自治会長連名で「新駅設置」や「周辺地区のまちづくり再開」を求める要望書が箕面市に提出され、再開発に向けた検討が再始動しました。その後、2021年に川合・山之口土地区画整理準備組合が設立され、現在は組合施行による土地区画整理事業として具体化が進められています。
土地区画整理を成立させる「アンカー施設」としてのコストコ
川合・山之口地区の土地利用計画では、
・大型商業施設・沿道商業・物流・業務施設・住宅・農地
を組み合わせたゾーニングが示されています。
土地区画整理事業では、初期段階から広域集客力と経済効果を持つ「アンカー施設」の存在が不可欠です。その役割を担う施設として想定されたのが、北米発の会員制倉庫型商業施設であるコストコです。単独で広域集客が成立し、周辺土地利用への波及効果が見込める点で、区画整理事業との親和性が高い施設といえます。
大店立地法に基づく手続き段階へ
本計画は現在、大店立地法に基づく正式な手続き段階に入っています。同法は出店の可否を判断する制度ではなく、
・交通処理・騒音・廃棄物処理・周辺の生活環境への影響
などを事前に確認し、必要な調整を行うことを目的としています。今後は、自治体意見や関係機関との協議を踏まえ、運営方法や環境対策の内容が具体化していくことになります。
「建築計画のお知らせ」で判明した建物規模
現地では、2025年11月10日付で「建築計画のお知らせ」が掲示されています。これは、本計画の具体性を裏付ける重要な一次情報です。
建築計画の概要(現地掲示より)建設区域:箕面市川合・山之口土地区画整理事業施行地区内(箕面市粟生間谷東一丁目・二丁目、粟生間谷西三丁目の各一部)用途:商業施設、ガソリンスタンド構造:鉄骨造建設行為面積:39,194.64㎡建築面積:17,857.75㎡延床面積:40,393.22㎡高さ:地上17.665m階数・棟数:地上3階(地下なし)、3棟構成(塔屋1階)建築主:コストコホールセールジャパン株式会社設計者:株式会社katachi ap工事施工者:未定(掲示時点)工事予定期間:2026年5月~2027年7月
延床面積約40,000㎡、3棟構成、ガソリンスタンド併設という計画内容から、国内における標準~やや大規模クラスのフルスペックなコストコ倉庫店となる見込みです。
事業者・地元・自治体、それぞれの意図
コストコ(事業者)・広域から自動車で来店する会員の安定確保・既存店舗の需要過多を背景とした新たな受け皿の整備・ガソリンスタンド併設による来店頻度の向上
地元(地権者・地域)・農地の将来不安の解消・土地区画整理による土地価値の安定・向上・耕作放棄地拡大の防止と持続可能な土地利用
箕面市(自治体)・市街化調整区域が抱える課題の解消・無秩序な開発を避けた計画的な都市化・税収・雇用の確保と広域商業機能の誘致
これら三者の利害と目的が一致した結果として、本計画が進められています。
地元が受け止めることになる課題
一方で、地元にとっては以下のような課題も想定されます。
・休日や繁忙期を中心とした交通量の増加・騒音や夜間照明など生活環境の変化・農地・低密度環境から商業拠点への不可逆的転換・一部地域商業への影響
これらは大規模商業施設が立地する以上、避けられない側面でもあり、大店立地法などの制度を通じて影響を最小化することが前提となります。
利用者が得られるメリット
利用者にとっては、
・北摂エリアでコストコを利用しやすくなる・既存店舗の混雑緩和・ガソリンスタンド併設による利便性向上
といった実利的なメリットが見込まれます。
計画の現在地と今後
コストコ箕面倉庫店(仮称)は、
・都市計画変更・土地区画整理事業・大店立地法の手続き・建築計画の具体化(現地掲示)
という段階を順に進んでいます。構想や噂の段階を超え、制度と工期を伴う実行フェーズに入った大型開発として位置付けられます。今後は、大店立地法に基づく調整内容や、工事着工に向けた動きが注目されます。
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出典
・箕面市「川合・山之口地区及び彩都粟生地区における都市計画等の変更について」・箕面市「大規模小売店舗立地法 手続き・届出書類等の手引き」・川合・山之口土地区画整理事業 関連資料・大店立地法 届出資料(2025年11月時点)・現地掲示「建築計画のお知らせ」(2025年11月10日設置/筆者現地撮影)
計画概要
計画名称:コストコホールセール箕面倉庫店(仮称) 所在地:大阪府箕面市 川合・山之口土地区画整理事業施行地区内 (箕面市粟生間谷東一丁目・二丁目、粟生間谷西三丁目の各一部) 交通:※自動車利用を前提とした立地(幹線道路:茨木箕面丘陵線沿線) 階数:地上3階(地下なし) 高さ:17.665m 構造:鉄骨造 主用途:商業施設、ガソリンスタンド 総戸数:―(住宅用途なし) 敷地面積:―※土地区画整理事業施行区域内(敷地確定後に公表見込み) 建設行為面積:39,194.64 建築面積:17,857.75㎡ 延床面積:40,393.22㎡ 容積対象面積:―(未公表) 棟数:3棟(塔屋1階) 建築主:コストコホールセールジャパン株式会社 設計者:株式会社katachi ap 施工者:未定(建築計画掲示時点) 着工予定:2026年5月(予定) 竣工予定:2027年7月(予定)
立面図・配置図
建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。
同じく配置図です。
2026年2月の様子
現地の様子です。コストコの建物は2026年5月に着工し、2027年7月に竣工する予定となっています。これらの工期から判断すると、オープン時期は2027年夏から秋頃になる可能性が高いと考えられます。
計画地は非常に広大です。これだけの敷地規模がありながら、店舗の上階に駐車場を設ける立体駐車場型の建物構成が採用されている点は注目されます。この構成からは、売場面積を最大限確保することを重視した計画であることがうかがえます。
計画地の北側の様子です。北側には、茨木箕面丘陵線をアンダーパスする道路が設けられる計画となっているようです。これにより、幹線道路による分断を避けつつ、地区内外の動線を確保することが想定されています。
最後は、大阪モノレール彩都線と計画地付近の様子です。
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