. フォークリフトが登れる勾配の角度と坂道走行の注意点
フォークリフトが登れる勾配の角度と坂道走行の注意点
フォークリフトが登れる勾配の角度と坂道走行の注意点

フォークリフトが登れる勾配の角度と坂道走行の注意点

フォークリフトが走行するのは平坦な路面だけではありません。

作業場所が坂になっていたり、高低差を上るためにスロープが設置されていたりします。

フォークリフトで登れる勾配は限られています。

登れる勾配と坂道走行の注意点を理解し、安全な作業を目指しましょう。

目次
  1. フォークリフトスロープ・勾配の基準
    1. フォークリフトが坂道走行する能力
    2. フォークリフトで登れる勾配・傾斜の角度
  2. フォークリフト坂道走行の注意点
    1. 積載時の坂道走行
    2. 無積載時の坂道走行
    3. 坂道で横向きの作業・旋回はしない
    4. 雨天時は滑りやすい材質の坂道は走行禁止
    5. 摩耗したタイヤで坂道を走行しない
  3. まとめ

フォークリフトスロープ・勾配の基準

フォークリフトが走行できない段差がある場合やコンテナの荷の積み下ろしを直接フォークリフトで行う場合スロープを設置する方法があります。

しかし、スロープを設置してもフォークリフトが走行できなくては意味がありません。

フォークリフトが登れる勾配を認識しておく必要があります。

フォークリフトが坂道走行する能力

フォークリフトが坂道を上る能力は登坂能力で示されます。登坂能力は販売元のウェブページなどで確認できます。

 

引用元:コマツ

コマツのウェブサイトでは上図のような記載があります。コマツの最大登坂能力は負荷時(最大積載時)の表記です。

傾斜の角度は(%)と(度)表記で示され、負荷時に最大34%(18.8度)の勾配を走行できることがわかります。

最大登坂能力は連続3分、1.5 km/h以上で計測した値です。(JIS規格D 6202)

測定方法が異なる場合は別途記載があります。

フォークリフトで登れる勾配・傾斜の角度

フォークリフトの登坂能力が%で示されている場合、傾斜角度を知るには関数による計算が必要です。

計算サイトを利用すると便利です。

 

引用元:トヨタL&F

上図はトヨタフォークリフトの最大登坂能力の一例です。3分定格の最大登坂能力は負荷時20%、無負荷時25%です。

こちらを計算してみましょう。

  • 20%は約11.3度 tanθ=1/5 θ=arctan≒11.3 
  • 25%は約14度 tanθ=1/4 θ=arctan≒14.0

負荷時は最大11.3度の勾配を無負荷時には最大14.0度の勾配を上ることができるということになります。

しかしタイヤの摩耗状況や、エンジンやチルトなど車両の整備状態で、本来の登坂能力を発揮できないこともあります。

最大荷重を守り、最大登坂能力には余裕を持たせ無理なく安全に坂道走行を行いましょう。

また、トヨタフォークリフトの最大登坂能力は3つの測定方法で算出されています。

長時間連続して坂道を走行する場合も登坂能力が下がることもわかります。

フォークリフト坂道走行の注意点

フォークリフトの坂道走行は危険が伴います。

安全に走行するために下記で紹介する注意点を理解しておきましょう。

積載時の坂道走行

まずは停止した状態で、積み荷が路面に接触しない高さを調整します。

積載時の登りは前進走行基本です。

下りはバック走行でエンジンブレーキを効かせます。積み荷が上方を向いて走行すると覚えましょう。

また、坂の頂上付近は見通しが悪いので速度を落としての走行が安全です。

背の高い荷物を積載して見通しが無いときは、誘導員を設け周囲の状況を運転者に伝えることも必要です。

無積載時の坂道走行

まずは停止した状態で、爪が路面に接触しない高さに調整すします。

無積載時は登りはバック走行、下りは前進走行が基本です。

空荷だとスピードを出しがちになるので、下りではエンジンブレーキを効かせ、登りではアクセルを踏み過ぎないように走行しましょう。

坂道で横向きの作業・旋回はしない

傾斜に対して横向きの作業は、フォークリフトのバランスが悪くなるので転倒の危険性が高まります。

フォークリフトは荷役作業時に重心を取るために後ろに重りが付いています。

前方に負荷がかかっても後ろの重りでバランスが保たれるのですが、左右の負荷には弱いです。

傾斜で左右どちらかに負荷が集中するとバランスが保てず転倒しやすくなります。

坂道でスピードを出して旋回、急旋回、重量物の荷役作業は重大な事故を引き起こすのでやめましょう。

雨天時は滑りやすい材質の坂道は走行禁止

路面が濡れているとタイヤのグリップが低下します。

傾斜がのある路面では平坦な路面に比べ滑りやすくタイヤが空転することもあり危険です。

とくに下記のような傾斜のある路面はタイヤのグリップが全く効かなくなり、雨天時は走行不能となることがあります。

  • 鉄板
  • 白線の上
  • コンクリート

滑り止め加工されていない鉄板や白線の上は非常に滑りやすいです。

また、コンクリートで舗装された坂道も同じくらい滑りやすいということも覚えておきましょう。

滑りやすい路面の坂道は、雨天時には走行禁止が望ましいです。

どうしても走行する必要がある場合は、路面に滑り止めの加工をするなどの対策を施しましょう。

摩耗したタイヤで坂道を走行しない

タイヤが摩耗しているとグリップ力が低下します。

坂道でグリップ力が弱くなると、フォークリフトがバランスを崩してスリップ事故や荷物の転倒事故の原因になります。

また坂道では、タイヤが摩耗した状態で走行するとフォークリフトのボディーが路面に擦ることもあります。

タイヤが摩耗することでフォークリフトの車高が下がり、坂道に進入するときと坂道から抜け出すときに路面とボディーがぶつかるのです。

フォークリフトの破損し路面が傷むので摩耗したタイヤは交換しましょう。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

フォークリフトが坂道を上る能力は登坂能力で示されます。

運転するフォークリフトがスロープや坂道を走行するのであれば最大登坂能力を調べておきましょう。

また、坂道走行は危険が伴います。運転者が注意するだけでなく安全に走行でできる環境づくりも必要です。

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