. 【失語症】運動性失語(ブローカー失語)&感覚性失語(ウェルニッケ失語)
【失語症】運動性失語(ブローカー失語)&感覚性失語(ウェルニッケ失語)
【失語症】運動性失語(ブローカー失語)&感覚性失語(ウェルニッケ失語)

【失語症】運動性失語(ブローカー失語)&感覚性失語(ウェルニッケ失語)

ここでは、構音障害と失語症の違いを理解してください。失語症の中でも運動性失語と感覚性失語の違いも押さえましょう。

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  1. 構音障害
  2. 失語症
    1. 運動性失語
    2. 感覚性失語
    3. 全失語
    4. 健忘性失語(失名詞失語)
  3. 失語症のリハビリ
  4. 意思疎通支援
  5. 過去問
    1. 第26回 問題33
    2. 第33回 問題32 
    3. 社会福祉士 第25回 問題6
  6. 次の記事

構音障害

構音障害は、文字どおり「音を構成する能力の障害」で、喉や口で言語音を作る筋肉が麻痺したり機能低下することで起こります。

言葉を正常にはっきり発音する能力が失われる、いわゆる「ろれつが回らない状態」のことです。

カリスマくん

「話す」「聞く」「読む」「書く」のうち「話す」機能のみの障害だね。

失語症

失語症は、脳血管障害等が主な原因で、高次脳機能障害の一種です。

言語概念そのものが障害されていますので、「話す」「聞く」「読む」「書く」のうち、多かれ少なかれ全てに影響があります。

カリスマくん

失語症は構音障害のように、単に音を構成することの困難さだけではないので、構音障害の方に有効なコミュニケーションボード(50音表)は、失語症の方には向いてないよ。

運動性失語

運動性失語は、人の言葉や文字は理解できますが、言いたい事が言葉にならない失語症です。

思考を言語に変換する左前頭葉の「運動性言語野(ブローカ野)」の障害によって生じるので、ブローカ失語とも呼ばれます。

ブローカ野が運動中枢に近いため、右片麻痺や口腔顔面の運動障害などを伴うことが多いです。

ブローカ野は前頭葉の「左側」にあります。なのでブローカ野が損傷すると運動性失語に加えて「右」片麻痺になりやすいです。

ほとんどの人は左脳が言語を司っており、ブローカ野やウェルニッケ野が左側にありますが、ごく少数ですが右側にある人もいます。

カリスマくん

構音障害は発声機能の障害、運動性失語は発声機能が正常でも言葉が出てこない障害なので、混同しないように。運動性失語には、話す不安を軽減した絵カードや写真など視覚化されたコミュニケーションが有効だよ。

感覚性失語

感覚性失語は、言葉に対する理解が乏しく、会話が成立しません。

カリスマくん

なので、ジェスチャーやボディランゲージによるコミュニケーションが有効だよ。

左側頭葉の「感覚性言語野(ウェルニッケ野)」の障害によって生じるので、ウェルニッケ失語とも呼ばれます。

全失語

運動性失語も感覚性失語も脳の損傷によって起こりますが、その損傷が脳の広範囲に及んでいると運動性失語と感覚性失語が同時に起こることもあり、これを全失語といいます。

全失語は、「話す」「聞く」「読む」「書く」の全てが重度に障害され、言葉が全く話せない状態です。

健忘性失語(失名詞失語)

健忘性失語は軽度の失語症で、普通に話を理解したり会話することもできますが、モノの名前がすんなりと出てこないので、回りくどい言い方になったります。

失語症のリハビリ

失語症の原因のほとんどは、脳卒中の後遺症です。

最初は認知症と誤解されたりしますが、早期からリハビリに取り組むことが重要です。

失語症のリハビリには言語聴覚士が活躍します。

まずは、「聞く」「話す」「書く」「読む」といった能力を正確に判定し、どのタイプの失語症なのか、その症状に合ったリハビリに取り組んでいきます。

意思疎通支援

障害者総合支援法に規定されている地域生活支援事業には、「意思疎通支援」というサービスがあります。

カリスマくん

意思疎通支援事業は市町村の必須事業だったね。

これは意思疎通が困難な障害や難病の方に対して、意思疎通を円滑にするサービスで以下のように失語症の方への支援も含まれます。

<意思疎通支援の例>聴覚障害者:手話、要約筆記視覚障害者:点訳、代読・代筆盲ろう者:直接本人に接触する触覚手話、指点字、指文字失語症者:会話における理解や表現の補助(必要に応じて道具や絵の利用等)※詳細は厚生労働省HPを参照

過去問

第26回 問題33

重度の運動性失語症(motor aphasia)のある人のコミュニケーションを促進する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。1 ひらがなで筆談する。2 言葉で話すように促す。3 絵や写真など視覚化された情報を用いる。4 ボタン操作で音声を入力できる機器を使うように促す。5 二者択一の問いかけはしない。

運動性失語は自分の思っていることを言葉として出すことができない失語症です。

1 ひらがなで筆談する。言葉は理解できるので、ひらがなである必要はありません。

2 言葉で話すように促す。相手を焦らせてはダメです。

3 絵や写真など視覚化された情報を用いる。これは、なぜと思われるかもしれませんが、コミュニケーションとして有効な場合があるということです。一応これが正解になっています。

4 ボタン操作で音声を入力できる機器を使うように促す。発語が困難な場合でも、機器を使って発語の努力がなくなるのはよくないです。

5 二者択一の問いかけはしない。運動性失語の方は、長く話すのが苦手なので二者択一の「はい、いいえ」で答えられるような質問は答えやすいです。

第33回 問題32 

運動性失語症(motor aphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。1 絵や写真を使って反応を引き出す。2 大きな声で1音ずつ区切って話す。3 手話を使うようにする。4 五十音表でひらがなを指してもらう。5 閉ざされた質問は控える。

1 絵や写真を使って反応を引き出す。理解力はあるので絵や写真を使わなくても理解できるのですが、発語が困難なので「反応を引き出す」という点が重要です。

2 大きな声で1音ずつ区切って話す。耳が聞こえにくいわけではありません。

3 手話を使うようにする。耳が聞こえにくいわけではありません。こちらからの言葉は理解できます。

4 五十音表でひらがなを指してもらう。五十音表は構音障害の方に有効ですが、失語症の方には向きません。

5 閉ざされた質問は控える。運動性失語の方は、長く話すのが苦手なので二者択一の「はい、いいえ」で答えられるような閉ざされた質問は答えやすいです。

社会福祉士 第25回 問題6

Aさん(70歳)は、ある日、急に意識障害を生じて倒れ、救急病院に入院した。数日後、意識は回復したが、右側の片麻痺が後遺症として残った。右利きなので、日常生活に多くの不便を生じることになった。更に、発語が乏しくなり、「あーうー」程度の言葉を発するのみとなった。発語しようとするときは、懸命でもどかしい表情になり、言いたいことがあるようにみえる。言葉の了解はよいようで、他者の指示に従って行動することができる。例えば、眼鏡を渡して、「これを使ってみてください」と指示すれば、眼鏡をかけることができる。咽喉の動きはよく嚥下困難はない。舌の動きはよい。次のうち、Aさんの症状として最も適切なものを1つ選びなさい。1 全失語2 感覚性 (ウェルニッケ) 失語3 運動性 (ブローカ) 失語4 構音障害5 健忘性失語

Aさんの症状として、言葉の理解はできても発語が難しいという点、さらには右片麻痺があるという点、これらのことから選択肢3の運動性失語だと考えられます。

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次は、糖尿病について。

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