【行ったつもりシリーズ】箱根駅伝のコースを自転車で走ってみた(前編)
大手町・読売新聞社前の歩道にはスタートラインを示すプレートが埋め込まれている
(撮影:光石達哉)
お正月のビッグスポーツイベントのひとつ、箱根駅伝。
しかし、2021年1月2~3日に予定されている第97回大会は、コロナ禍で沿道での応援・観戦は自粛が求められている。
それならばと、大会前に往路5区間の107.5kmをロードバイクでひとりで走破することに挑戦し、選手や去年までの観客の気分を味わってみた。
- スタート地点:読売新聞社前は意外とひっそり
- 1区:多摩川を渡り川崎市へ
- 2区:難所・権太坂は自転車ならへっちゃら
- 2区:自転車進入禁止でやむなく迂回
- 3区:道幅が広く快適
スタート地点:読売新聞社前は意外とひっそり
スタート地点には、安藤広重の浮世絵で箱根駅伝のコースをたどれる展示もある
(撮影:光石達哉)
箱根駅伝のスタート地点は、大手町の読売新聞社前。
細かく見ると読売新聞ビルの北側で、KDDI大手町ビルとの間の道路だ。TVなどで見ると広そうに見えるが、実際に来てみると片側一車線しかなくビルの谷間のひっそりとした道だ。
読売新聞側の歩道には箱根駅伝スタートラインを示す金色のプレートが埋め込まれており、そのそばには「広重の五十三次でたどる箱根駅伝コース」と題し、東海道五十三次の浮世絵でコース上の宿場町を説明する展示もある。
選手たちは写真奥から手前にスタートし、向かって右側に曲がって日比谷通りに入る(撮影:光石達哉)
ここを本番と同じ午前8時にスタートし、すぐ左に曲がって日比谷通りを南下する。
ちなみに、復路はいったん東京駅の東側に回って日本橋から読売新聞ビルの南側の道路にゴールする。
つまり、スタート地点とゴール地点はビルを挟んで反対側になるのだ。
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1区:多摩川を渡り川崎市へ
芝公園・増上寺付近では東京タワーもよく見える。交通規制の横断幕に「沿道での観戦はお控えください」とあるのも、今大会ならでは(撮影:光石達哉) 芝五丁目の交差点で右折し、第1京浜へ(撮影:光石達哉)
1区のコースは皇居や日比谷公園、芝公園などを右側に見ながら日比谷通りを進み、地下鉄・三田駅の上の芝五丁目の交差点を右折、第1京浜(国道15号)に入る。
走った日は平日だったので、この辺りの歩道は通勤姿のサラリーマンで埋め尽くされている。バスやトラックなど交通量も多いので、気をつけながら進む。
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20年3月に開業した山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅も左側に見える(撮影:光石達哉) 六郷橋はそのまま自転車では通れないので、多摩川の土手から歩道に上がり、神奈川県側に渡る。それにしてもこの日は天気がよかった(撮影:光石達哉)
17km過ぎの六郷橋で多摩川を渡る。
実際のレースでは1区の難所の上り坂だが、駅伝コースとなっている車道は自転車通行禁止。したがって側道から多摩川の土手に出て、そこから六郷橋の歩道に上がり、対岸の川崎市に入る。
鶴見中継所には「明日へ走る」という箱根ランナーの銅像がある(撮影:光石達哉)
さらに4kmほど進むと、最初の鶴見中継所だ。沿道には「明日へ走る」というタスキを渡すランナーの像があり、これが目印のようだ。
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1区21.3kmは、1時間36分かかった。
もちろん信号もあるし、マップを確認したり写真も撮ったりしているが、2007年に佐藤悠基さん(当時・東海大学)がマークした区間記録は1時間01分06秒と35分も速い。
ちなみに、前回大会はナイキの厚底シューズの効果もあってか10区間中7区間で区間新が更新されたが、この佐藤さんの記録はいまだ破られていない一番古い区間記録でもある。
2区:難所・権太坂は自転車ならへっちゃら
青木通の交差点で国道1号に合流(撮影:光石達哉) 高速道路の下を走っていると右に横浜駅が見える(撮影:光石達哉)
2区は23.1kmと往路で一番長く、エース区間とも言われている。
JR神奈川駅近くの青木通という交差点で第1京浜が終点となり、左折して国道1号へ。
そのすぐ先で、右に横浜駅が見える。この辺りは頭上を高速道路が走っており、TV中継では中間計測も行われていて印象にも残っているポイントだ。
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2区の難所・権太坂。実際はこのバス停の先まで緩やかに上っている(撮影:光石達哉)
さらに国道1号を保土ヶ谷方面に進み、緩やかに上り始めたなと思ったら権太坂上の交差点やバス停が見えてきた。
権太坂は2区の難所なのに意外とあっさりしていたなと思ったら、その先もまだ数百m登っている。とはいえ、ロードバイクではさほど苦労せずに上れる坂だ。
2区:自転車進入禁止でやむなく迂回
不動坂の交差点より先は自転車進入禁止で、迂回することに(撮影:光石達哉)次の戸塚中継所まで残り4kmの不動坂の交差点を直進すると、道路脇に自転車進入禁止の看板がある。
辺りをウロウロして進める道を探したがどうにもならず、ネットで調べるとしばらくコース上を自転車で走れないようだ。
仕方なく左斜め方向に国道1号の旧道のようなものが伸びているので、そちらに進む。しかし、この道も途中で地下になってまたも自転車が通行できず、結局、戸塚駅をぐるりと回り込むことに。
ようやくたどり着いた戸塚中継所前には箱根ランナーを描いた看板が(撮影:光石達哉)
ようやくコース沿いに戻ったが、まだ自転車は通行できないようなので、歩道橋を渡ったり、歩道を押して歩くと、トヨタカローラ神奈川の看板に箱根ランナーの絵が描いてある。
ここから道路を挟んで向かい側の釣具屋の駐車場が、戸塚中継所のようだ。この前後はかなりアップダウンがあるので、ランナーにとっては厳しそうだ。
この迂回でかなり時間を使ってしまい、2区に費やした時間は2時間15分。区間記録1時間05分57秒の倍以上だ。
さらに、近くのコンビニで休憩していたら昼の12時を回ってしまった。
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3区:道幅が広く快適
国道1号から左折して県道30号に入るとすぐに遊行寺坂が現れる。往路は下るだけ(撮影:光石達哉)ここからは21.4kmの3区に突入。
藤沢バイパス入口の交差点で左斜めに曲がり、国道1号を離れて県道30号・戸塚茅ヶ崎線へ。すぐ藤沢市に入り、遊行寺坂が現れる。
この坂は復路の8区では難所の上り坂だが、往路ではほぼ下るだけ。この県道30号は自転車レーンが幅広くとられていて、とても走りやすい。
かっこいい歩道橋のある浜須賀の交差点を右折し、海岸沿いの国道134号へ(撮影:光石達哉)
浜須賀の交差点で右に曲がり、湘南の海岸沿いを走る国道134号へ。クルマがバンバン走っているイメージだったが、ここも道幅が十分にあるので快調に走れる。
苦労した横浜と比べると、天国のようだ。左側は松の防風林の隙間からときおり相模湾が見え、正面には富士山が視界に入ってくる。
相模川の河口にかかる湘南大橋。右に富士山、左に海が広がる(撮影:光石達哉) 花水川橋を越えたところにある平塚中継所。本番ではこの広場にテントなどが設営されるようだ(撮影:光石達哉)
茅ヶ崎市、平塚市と進み、湘南大橋、花水川橋を渡る。唐ケ原の交差点の左側にちょっとした広場があり、ここが平塚中継所だ。到着したのは、ちょうど13時30分だ。
後編では4区、そして最難関の山上りの5区に挑戦。果たして、無事に走り切れることができるだろうか!?
(光石 達哉)
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今回のルート:①スタート(大手町・読売新聞社前)-②鶴見中継所-③戸塚中継所-④平塚中継所
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