. 性交(セックス)痛の原因 奥、入口、下腹部は病気?妊娠も関係?治療薬、手術が必要なケースも解説
性交(セックス)痛の原因 奥、入口、下腹部は病気?妊娠も関係?治療薬、手術が必要なケースも解説
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性交(セックス)痛の原因 奥、入口、下腹部は病気?妊娠も関係?治療薬、手術が必要なケースも解説

性交(セックス)痛の原因 奥、入口、下腹部は病気?妊娠も関係?治療薬、手術が必要なケースも解説
  • 作成:2016/01/22

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性交痛は多様な原因で起こります。入口部分が痛い場合は、加齢などに伴う乾燥の可能性があります。奥が痛い場合は「深部痛」と呼ばれ、病気が原因となっている場合があり、下腹部の痛みも同様です。どのような病気の可能性があるのかや、妊娠と性交痛の関係、治療も含めて、専門医師の監修で、わかりやすく解説します。

監修 落合病院 副院長 近藤恒正 先生

この記事の目安時間は3分です

目次

  • 性交痛とは?
  • 入口の痛み、加齢や授乳が原因の場合も
  • 奥が痛む「深部痛」では、病気の場合が多い
  • 下腹部痛はどのようなものか?
  • 性交痛と妊娠の関係
  • 性交痛の治療はどんな薬を使う?
  • 薬以外の性交痛の治療はあるのか?要手術の場合も?

性交痛とは?

性交痛とは、性交を始めようとする際、あるいは性交中の痛みを指します。痛みの箇所は、腟の入り口あるいは奥の部分に分けられ、また痛みの原因としては、腟の乾燥あるいは性器の病気の可能性があります。

入口の痛み、加齢や授乳が原因の場合も

腟の入り口の部分が痛い場合は、腟が十分な体液を分泌していなかったり、腟が乾燥している場合がほとんどです。腟が乾燥していると、性交時の潤滑が不十分となるため痛みがあります。

加齢(加齢と共に「エストロゲン」というホルモンの量が低下し腟粘膜が萎縮して薄くなっています)、そして授乳中(授乳中はエストロゲンが低下しているため腟内がとても乾燥しやすくなっています)においても、性交痛が多く起こっています。

その他の性交痛の原因としては、「誘発性腟前庭炎(「腟前庭部」という部分の粘膜で、異常な痛みが起きる状態になっている場合)」、腟の奇形、外陰部の傷(出産時や手術後の縫合など)、骨盤のゆがみ、外陰部の炎症、尿路の炎症や感染、避妊具に対するアレルギー反応、腟の筋肉の不随意的れん縮(狭くなったり、閉じたりすること)などもあげられています。

誘発性腟前庭炎の場合、ペニスの挿入だけではなく、指、タンポン、婦人科検診の際の器具などでも激しい痛みを感じます。

奥が痛む「深部痛」では、病気の場合が多い

腟の入り口部分ではなく、奥が痛む場合は「深部痛」といいます。性交時に奥が痛む原因としては、腟の乾燥ではなく、病気による場合がほとんどです。

子宮頸部、子宮、卵管の感染症によって骨盤内に腫瘍(しゅよう)ができている場合、子宮内膜症、骨盤内の腫瘍や卵巣嚢胞(卵巣に液体がたまり腫れる病気)など、感染、手術、がんなどに対する放射線療法を受けた後に生じた癒着(ゆちゃく、本来くっついていないとろこがくっつくこと)などがあげられています。

また、精神的な苦痛が背景となり、性交時の痛みを起こしている場合もあります。レイプや強制的な性交などのトラウマとなる性交を経験した場合に、激しい痛みを感じることがあり、性交に対する恐怖や怒りあるいは性交に対する否定的なイメージが痛みを引き起こすことがあります。

下腹部痛はどのようなものか?

下腹部の焼けるような痛み、鋭い痛み、締め付けるような痛みの場合は、骨盤内で痛みが起きていることが考えられます。子宮内膜症や骨盤内の炎症によって子宮と直腸が癒着すると、子宮が後ろにかたむくことがあります。その場合には、性交時のペニス挿入による圧迫で、肛門の奥に響くような痛みを感じることがあります。

また、子宮内膜症、卵巣腫瘍、腹膜炎などが原因で癒着が起きていると、性交時に癒着部分が引っ張られるため痛みがあります。

性交痛と妊娠の関係

妊娠中に性交痛を感じる場合もあります。主な原因としては、腟の潤滑液の分泌量が減っているため、加えて、性器が敏感になっているためといわれています。妊娠中に性交を行うこと自体は問題ありません。

ただし、性交の体位によっては子宮への刺激が強くなり、子宮が収縮する原因となることがあります。お腹が張りやすい場合には、性交は控えるのがよいでしょう。

また、性交をする場合には、お互いの体を清潔にして、コンドーム着用するのがよいでしょう。コンドーム無しで挿入すると、感染の原因となるほか、破水につながることがありますし、中で射精すると精液中の成分によって子宮が収縮しやすくなります。挿入が深くならないような体位を選ぶのが望ましいです。

性交後に体調が悪くなった、性交後に出血があったといった場合には、万が一のことを考え産婦人科を受診してください。妊娠初期は胎盤が未完成ということもあり、性交による流産の危険の可能性があることも覚えておきましょう。

また妊娠後期では、出産に向けて子宮の入り口や腟が柔らかくなってきていますので、圧迫しすぎたり、傷つけたりしないように、性交でも気をつかう必要があります。また出産が近いと、性交による早期破水や早産を招く可能性もあることも覚えておきましょう。

性交痛の治療はどんな薬を使う?

一般的に性交痛の対処法として、ペニスを挿入する際に腟入り口が痛む場合は、「腟口に軟膏を塗る」「潤滑剤(潤滑ゼリー)を使用する」などが考えられます。また、ペニス挿入後に腟内(奥)が痛む場合は、セックスの体位を見直すことで痛みがなくなる場合が多くあります。

軟膏や潤滑ゼリーには特に副作用もありませんが、デリケートな部分ですので、厳選して安心できる製品を使用してください。尚、体位をかえても性交痛がある場合には、子宮内膜症などの可能性がありますので、医師にご相談されることをお勧めいたします。

薬以外の性交痛の治療はあるのか?要手術の場合も?

軟膏を塗るなどしても、いつも性交痛が起きるようだと、なかなかセックスを楽しめず、さらにはセックスに対し恐怖心や嫌悪感を抱いてしまうこともあります。性交痛の問題が解消しない場合は、是非、一人で悩まずに、専門家に相談してみましょう。

受診科は、ウィメンズクリニック、あるいは婦人科です。可能であれば、いつから(何歳ころ)痛むのか、パートナーや体位に関係しているのか、痛むタイミングなど自分で事前に記録しておきましょう。医師に腟の状態などを診てもらい、適切なカウンセリングを受けてください。

また、処女膜が厚すぎて破れない「処女膜強靭症(通常薄い処女膜がなかなか破れないために痛みを伴うものです)」と診断される場合があります。この場合は手術により痛みを除去する方法があります。術後1か月からセックスが可能になります。

また、更年期が近くなるにつれて女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下することが性交痛の原因となる場合もあります。女性ホルモンが減少すると、腟粘膜が萎縮して薄く硬くなり、腟粘膜の分泌物が減ってうるおいがなくなり乾燥してしまいます。その結果として、性交痛が起こります。

症状が重い場合には、女性ホルモンの量を増やすホルモン補充療法を受けたり、あるいは潤滑ゼリーでうるおいを与える方法もとられています。

産後の時期には性欲が減退することが多いですし、ストレスの積み重ね、セックスへの無関心など、様々な心理も性欲と関係してきますので、パートナーとよく話しあってみることも重要です。パートナーと話しても、なかなか解決しない場合は、カウンセリングを受けてみましょう。

性交痛の原因などについてご紹介しました。性交痛に不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、ご活用ください。

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