「イラン政府は外交的に頑張ってた」「アメリカの経済制裁は国民を苦しめ続けた」陽気な在日イラン人店主が沈鬱な表情で語った“イラン人の本音”
国際情報 2026.03.14 10:58 NEWSポストセブン 「イラン政府は外交的に頑張ってた」「アメリカの経済制裁は国民を苦しめ続けた」陽気な在日イラン人店主が沈鬱な表情で語った“イラン人の本音” タレコミする東京・上板橋で居酒屋「花門」を営む、イラン出身のコルドバッチェ・マンスールさん(本人のXアカウントより)
写真一覧トランプ米大統領の指示によって始まった米軍とイスラエル軍による対イラン軍事作戦。各メディアの報道によると、イラン国民は、この軍事作戦を歓迎する人と批判する人で二分化しているようだ。
日本に住むイラン人は、事態をどうみているのか。東京・上板橋で居酒屋「花門」を営むコルドバッチェ・マンスールさん(62)もイラン出身だ。冗談を交えて爆盛りメニューを紹介する明るい姿に見覚えがある人もいるのではないだろうか。
しかし、この日の彼は沈鬱な表情を浮かべていた。【前後編の前編】
「2月28日の土曜日でした。テヘランにいる妹からメッセージが届きました。『イスラエル軍がイランを空爆しました』『私たちのいる所は大丈夫』『私たちは元気です。ただネットが遮断されると思うので、心配しないで』と。それから毎日電話をかけているんですけど、出ないんですよね」
これまでもデモや短期間のイスラエル側からの攻撃などで、ネットが遮断されることはあったという。しかし今回は米軍も参加しており、攻撃の規模は大きい。
「妹はテヘランにいて、とても仲が良いです。これまでLINEやWhatsApp、Facebookといろんなサービスを使って話していました。ひどい時は晩御飯まで見せられたりとかさ、『今ゆでています』みたいな。『そこまで(しなくて)いいです』って言ってもね。そんな感じだった。
イラン人は家族を大切にするんです。離れていても毎日のようにやりとりしますよ。妹とも、妹の娘とも、妹の旦那ともね。だから今のように2週間近く連絡取れないだけで、本当にストレスです」
遠く離れた場所の情報が当たり前に得られる現代において、インターネットの遮断は一番のストレスになっているようだ。
「みんな自分の携帯で映像いっぱい撮ってると思うんで、ネットに繋がったら、みんなSNSにアップするから、また情報がたくさん入ってくると思う。でも、いま現在は何も情報ないんですよ」
そう言ってマンスールさんは肩を落とした。これまで苦境に立たされてきたイラン国民を思い、こう吐露する。